内容説明
佐藤 優氏による独裁者研究! プーチン、習近平、トランプ、アサド……“悪い奴ら”11人の「人心を操る手腕」とは? 民主主義を標榜する国よりも、覇権主義的な国が過半数を超える現代。国民が強いリーダーを渇望するとき、国中を不安の空気が覆うとき、独裁者は登場する。本書は現代を代表する11人の「独裁者」について、「権力闘争」「情報操作」「謀略」「裏交渉」「監視」を論じたものである。彼らの処世術を知ることは、人間の本質を知ることでもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Q
9
KU ⚫︎プーチンは信頼する相手にしかお願いしない、しかもあくまで迷惑にならなければという態度。相手の民族や国家を見極め、時に鉄仮面の下に感情をさらけ出し、人の心にぐっと入り込んでくる。独裁者の多くは人の心を掴む術に長けている。一方で、自分の地位を盤石にするために敵と見定めた相手には容赦しない ▷ある意味、人間力が高くないと出来ない芸当ですね。こういう人はどこの世界に行っても通用するんだろう2025/11/23
Akki
8
理想で国は治め続けられないという、当たり前のことを実感した。あとは、偏った知識や思想の取り入れ方をしてはいけないってことも。好きなジャンルのマニアになるのは構わないが、あくまで個人の楽しさに留めておいて、他者に強要してはならない。人はそれぞれ違う。集団はそれぞれの差異を少しずつ削り取って、差し出し合って、初めて成り立つ。他方で、自分から削り取る量はなるべく少なくしたい、または自分より他者の量が少なすぎるのは嫌だと思うのが人の性。その、個の欲求がある限り、独裁者は生まれるし、共産主義は成り立たないだろう。2025/01/19
Mark X Japan
8
中東情勢や共産主義関連の知識量で、ついていけない部分もありました。悪人や独裁者からも学ぶことが多くあるます。歴史を学ぶことの大切さを強く感じました。☆:4.02023/11/23
ディスカバ
3
独裁、専制といったイメージがある指導者の理念や政治手法、生い立ちやなどが分かりやすくまとめてある。金正恩、スターリンの章は著者の深い読みがあり、政治的発言やパフォーマンスを分析し明確にメッセージを受けとる背景を踏まえた読解力に感服した。そして、中東情勢を理解するのは難しいとつくづく感じた。2024/08/25
mike
3
新書でも読んでいたが、文庫本になって改めて読了。それぞれ世間では独裁者と呼ばれている人物に焦点を当てている。特に印象に残ったのは、最後の金日成。彼は良かれと思って国民に行ったことが、実際はマイナスに働いていた。裸の王様にならないように気をつけていかなければならないと思う。2024/03/15
-
- 電子書籍
- 主人公と悪役の育成をしくじりました【タ…
-
- 電子書籍
- 【全7-10セット】王妃のプライド2【…




