イエローストーンのオオカミ - 放たれた14頭の奇跡の物語

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イエローストーンのオオカミ - 放たれた14頭の奇跡の物語

  • ISBN:9784826902496

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内容説明

1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。
増えすぎた草食動物により荒れ果てたイエローストーン公園の生態系。豊かな自然を取り戻すべく、カナダから頂点捕食者のオオカミが連れてこられた。彼らはそこで群れをつくり、家族と生き、敵と戦い、そして死んでいった。「20世紀最大の実験」と呼ばれたオオカミ再導入計画の様子を、ベテラン・ウルフ・ウォッチャーが生涯をかけて記録したノンフィクション。

序文は俳優・映画監督としても著名なロバート・レッドフォードが執筆。

目次

序文 ロバート・レッドフォード
プロローグ
第1章 オオカミ解説者になる
第2章 オオカミがイエローストーンにやってきた
第3章 はじめて見たオオカミ
第4章 小さなオオカミと大きなハイイログマ
第5章 二つの囲い地
第6章 ローズクリーク・パックの新たなオスリーダー
第7章 ドルイド・ピーク・パックがやってきた
第8章 新たな群れの誕生
第9章 8の新しい家族
第10章 スルー・クリークの戦い
第11章 子オオカミたちの遊び
第12章 オオカミの共感力
第13章 オオカミの子育て
第14章 イエローストーンのロミオとジュリエット
第15章 21と42の出会い
第16章 イエローストーンの新たな時代
第17章 オオカミの性格
第18章 チーフ・ジョセフ・パック
第19章 オオカミの家庭
第20章 一九九九年の春
第21章 オオカミの巣穴の日常
第22章 オオカミとハイイログマ
第23章 頑固な子オオカミ
第24章 ドルイドの一歳児の旅立ち
第25章 イエローストーンで過ごすはじめての冬
第26章 イエローストーンの一二月
第27章 スペシメン・リッジの戦い
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
シートン動物記で『ロボ』を読んだ時のように、素晴らしい動物文学に匹敵する感動を味わった。かつて牧畜のためオオカミを絶滅させたアメリカで、草食動物が増えすぎて荒廃したイエローストーン復活のためカナダから導入されたオオカミたちが懸命に生きるドラマは圧倒的だ。動物たちは人間の身勝手に翻弄されながらも、新天地で家族を作り、戦い、死んでいく。オオカミ観察10万回を達成した著者だけに、その描写は正確かつ愛情にあふれている。日本でも獣害対策が叫ばれているが、人と野生動物の理想的な共存が可能だとの見事な実例を示している。2023/11/08

tamami

70
アメリカイエローストーン公園に、健全な生態系の維持のために再導入された14頭のオオカミを巡る物語。著者のリック・マッキンタイアは、再導入された1995年以来、現在までオオカミの観察を続けているが、本書はその始めの5年間の記録。350頁を超える本書の大部分は、再導入までの経緯と、著者がイエローストーンに奉職するまでの事情を除けば、ひたすら同公園でのオオカミたちの行動観察記録が記される。再導入以来100頭を超えるまでに増えたオオカミたちの、個体識別を基にした詳細な記録では、著者は個性あるオオカミたちの擬人化を2024/03/28

Die-Go

46
図書館本。オオカミが根絶されたイエローストーン公園に再導入された群の中から、偉大なリーダーになっていったオオカミ達の生き方のルポ。なんともカッコいい彼らの姿。あたかも人間のような情緒溢れる交流も魅力。★★★★☆2024/06/27

tosca

29
駆除により狼のいなくなったイエローストーン国立公園、増えすぎた草食動物により緑が無くなり壊れた生態系を復活させるべくカナダから狼が連れてこられた。狼の再導入計画の様子が書かれている。著者の狼愛ゆえに暴走しそうになる筆を抑えようとする姿勢も好感が持てる。狼に人生の殆どを捧げているような膨大な観察記録だ。また、驚くのは狼がいるエリアも普通に一般のハイカーが入っていくし、レンジャーも法的執行権を持ち、狼の邪魔をしそうな場所にいる観光客を移動させる。猪や猿の一匹に危険だ何だと騒ぐ日本では、狼復活なんて夢でしかない2025/04/04

kieth文

22
イエローストーンで1926年に最後の1頭が射殺されて以来、アメリカ全土でも絶滅危惧種になってしまうオオカミを1990年代カナダから再導入した大プロジェクトの克明な記録だった。オオカミたちはそれぞれ番号で呼ばれ、ナンバー8と21の群れのリーダーとしての軌跡は感動的で素晴らしい。オオカミの生態をつぶさに知る事が出来る。群れを形成する中での互いの力関係の維持は人間を遥かに超えた秩序があり、またその中で育まれる愛が著者によって感動的に綴られている。またメスのナンバー40が女王としてその座に君臨する様は恐るべき。2026/03/31

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