岩波新書<br> 循環経済入門 - 廃棄物から考える新しい経済

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岩波新書
循環経済入門 - 廃棄物から考える新しい経済

  • 著者名:笹尾俊明
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 岩波書店(2023/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004319870

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内容説明

ごみ問題が社会問題化してから半世紀以上が過ぎた.これまでの廃棄物処理政策の延長線上での「循環型社会」にとどまらない「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への転換が世界では進む.持続可能な生産・消費そして廃棄物処理・資源循環のあり方を経済学から考えて,新しい経済の形,成長戦略を展望する.

目次

はじめに
第1章 「循環型社会」から「循環経済」へ
1 廃棄物とは何か
2 循環型社会の形成
3 循環型社会の実像
4 欧州で進む循環経済
5 「循環型社会」から「循環経済」へ
第2章 廃棄物処理・資源循環はタダではない――便益と費用の視点
1 廃棄物の収集も処理もタダではない
2 廃棄物収集処理の便益と費用
3 不法投棄の社会的費用
4 不法投棄の原因と防止策
5 なぜ資源を循環させるのか
6 理想的な資源循環
第3章 廃棄物処理・資源循環は他人事ではない――効率性と公平性
1 廃棄物処理費用は削減できるか
2 廃棄物処理の効率性と公平性
3 究極のNIMBY問題:放射性廃棄物の管理
4 循環経済における国際資源循環
第4章 経済的インセンティブが生み出す循環
1 意識啓発の限界
2 ごみ処理有料化
3 産業廃棄物税
4 デポジット制度
第5章 拡大生産者責任という考え方――動脈産業と静脈産業の連携
1 拡大生産者責任とは何か
2 日本の容器包装リサイクルにおける拡大生産者責任
3 欧州の容器包装リサイクルにおける拡大生産者責任
4 日欧の家電リサイクルにおける拡大生産者責任
第6章 食品廃棄物・食品ロス問題――循環経済の重点分野①
1 食品廃棄物のリサイクル
2 食品ロスの削減
3 食品ロス削減に向けた取り組みと課題
第7章 プラスチック問題――循環経済の重点分野②
1 プラスチックの何が問題か
2 プラスチック削減・資源循環に向けた取り組み
3 持続可能なプラスチック利用
第8章 持続可能な循環経済に向けて
1 循環経済に向けた多様なアプローチ
2 モノのサービス化
3 製品の長寿命化
4 「連携」で実現する循環経済
あとがき
引用文献・参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

逆丸カツハ

15
すっきりまとまっていて、循環経済の入門にいい本なのではないかと思った。自己利益の最大化を目指すものとしての資本主義は、経済の循環というシステムの性質を見誤っていると思う。循環する経済の流れを自己の属する部分だけ大きくしようとすると、全体としての流れが歪になるのは腑に落ちるものがある。2023/12/23

sk

6
循環型社会から循環経済へ。法整備が進んでいる。2023/10/15

kamekichi29

4
日本のような循環型の社会や、特に欧州で進んでいる循環経済の話。廃棄物処理や消費、再利用など課題や展望などがまとまっている。2024/12/11

takao

4
ふむ2024/06/12

とし

3
循環社会から循環経済かー 静脈側にも需要と供給が大事なことがよく分かる本。 前払い制、後払い制のメリット、デメリットが書いてあったり分かりやすい本。 資源循環を知るのにうってつけな本。2024/06/14

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