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内容説明
■優先すべきは「戦場」よりも「日常」■
▲天下人・徳川家康の戦わずに安定政権を維持し最強組織を作る方法▲
天下人となった家康が取り組むべき最大の課題。それは、8割を占める外様有力大名と安定した親密な関係を築くことであった。関ヶ原合戦から死去までの15年に、家康は20家を超える外様国持大名家と婚姻関係を結び、そのうちの有力者には松平苗字を授与した。それにより羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、「羽柴から松平へ」と、新たな秩序を作り出すことになったのである。戦争を起こさずとも覇権を存続した、巧妙な政治戦略を克明に描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
11
大仰な書名だが、内容は家康・秀忠期の外様大名への「松平」姓授与を考察した一冊。著者の『羽柴を名乗った人々』の続編といった趣き。ひたすら「何年に誰々へ従〇位と××守、松平姓が授与された」みたいな記述が続くので、読み物としては全く面白くない。関ヶ原前後で家康が、豊臣大名の取り込みに手当たり次第に婚姻関係を結んでいるのは判るし、「松平」の名乗りも姻戚が関係しているのも見えてくるが、その授与の基準ははっきりせず、ひとまず研究の叩き台だけ示したような内容。意外と「羽柴」ほどばらまいていた訳でも無いんだなと思った。2023/11/11
たぬき
0
家族制度を作るのね2023/12/06