いじめられっ子だった弁護士が教える自分の身のまもり方

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いじめられっ子だった弁護士が教える自分の身のまもり方

  • 著者名:菅野朋子
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 草思社(2023/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794226778

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内容説明

学校で嫌なことをされたらどうすればいい?
この本は、自身もいじめ被害者である弁護士が、いじめに立ち向かい、
自分の身を守るための法的知識と具体的手段をまとめたものです。

著者は中学の終わりから高校2年まで、学校で陰湿ないじめを受けました。
いじめのせいで、摂食障害やうつ病を患い、不登校になり、最後は転校を余儀なくされました。
37歳で司法試験に合格するまでは、「いつ死んでもいいや」という
投げやりな気持ちを抱えて生きていたと言います。

今この本を手に取ろうと考えている人の中には、現在進行形でいじめに悩む人や、
その親御さんがいるかと思います。
いじめの渦中にあると、どうしても「いじめられていることは恥ずかしい」と感じ、
周りにいじめの事実を言いづらいということがあるかもしれません。

しかし著者は、自身の過去の反省をふまえ、いじめは絶対に我慢してはいけない、と強く訴えます。
そして、「いつ、誰に、どういうことをされたのか」いじめの証拠をしっかり集め、
少しでも早く、声を出して周りに訴える重要性を説きます。
いじめ解決のために、間違っても「できるだけ穏便に解決したい」
「ことを荒立てたくない」などと考えてはいけないこと、
また、いじめには毅然とした態度で対処することが重要であると述べます。
いじめ行為の中には、恐喝や名誉棄損など立派な犯罪になるものもあり、
法律の観点から見過ごすわけにはいかない問題があるのです。

学校生活では、友達との関係をつい優先して、多少の嫌がらせも
我慢してしまう子も多いと思います。
だからこそ、本書を通じて、少しでも嫌なことや危険な目にあったとき、
どう自分の身を守っていけばいいかの具体的な方法を知ることは、とても意義があることです。

お守り代わりに1冊持っておけば、いざというときに強い味方になってくれるでしょう。

■本書の使い方■

【今、いじめを受けている人、すぐにいじめをやめさせたい人】 >>> 2章
58ページから読んでください。いじめの証拠をしっかり集め、すぐ誰かに伝えましょう。
周りの大人への伝え方は2章の86~90ページに書いてあります。

【いじめで学校に行けなくなってしまった人】 >>> 4章
1~5のメッセージを読んでください。3章には学校以外に自分の居場所を見つけるための方法を書きました。
学校は無理してまで行くところではありません。大切なのは自分が本当にやりたいことを見つけることです。

【お子さんがいじめを受けている親御さん】 >>> 4章
137~144ページに親御さんへのメッセージを書きました。
お子さんがいじめでつらくて動けなくなっていたら、代わりに2章のいじめを解決させる
具体的な方法を読んでお子さんを助けてあげてください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモ

45
かつて実際にいじめにあい転校を余儀なくされ、今もいじめの後遺症がのこる弁護士・菅野朋子さんの著書。心にひびく言葉がたくさんある。「いじめをするような人と同じ土俵で戦わない。いじめには人権救済の申し立てを行う方法がある。早い段階で声をあげることが大事。いじめは我慢する必要がないもの」「いつ、誰に、どういうことをされたのか」いじめの証拠を集めて、声を出して周りに訴えましょう」いじめの被害者が転校せざるをえない状況に複雑な思いがする。早いうちに周りに助けを求めることが大事。いじめの被害者に寄り添い、助ける一冊。2023/12/04

さくらっこ

42
幼少の頃から優秀で、小中高一貫の名門校に合格した著者。いじめはこんな賢い人の心をも蝕むのだ。その頃のトラウマでいまだに心療内科に通っておられるのには驚いた。日本人は、「友達100人できるかな」と子供の頃から吹き込まれ、誰とでも仲良くしなければという考えにしばられ、友達の輪から外れないようにと必死になる。いじめはその反動で生まれたのではとこの本を読んで感じた。輪に入れなくても、うまく話せなくてもいい、ただのクラスメイトでもかまわないのだ。多様性を認めることが、いじめを防ぐことにつながると思う。2024/01/14

たまきら

38
ティーンズコーナー新刊。陰湿ないじめを受けた弁護士による、タイトルまんまの本です。いじめはなくならない。その現実をふまえたうえで、自衛の方法を説明している部分が建設的です。いま、辛い。そんな人に我慢しろなんて絶対言えない。どう支援できるかという視点もある、経験者だから、法を理解している当事者だから書ける内容でした。「大丈夫、法律があなたを守ってくれます」というメッセージは響きました。2023/11/29

香菜子(かなこ・Kanako)

22
いじめられっ子だった弁護士が教える自分の身のまもり方。菅野 朋子先生の著書。菅野 朋子先生は学校で陰湿ないじめを受けたせいで、摂食障害やうつ病を患い、不登校になり、最後は転校を余儀なくご経験をお持ちの弁護士。いじめから自分の身を守るための法的知識と具体的手段をまとめているけれどいじめられている多くの子供たちからしたら法的知識があっても何の解決にもならないこともある。今いじめられているいじめられっ子にとって法律の話なんてどうでもよいこと。いじめられないためにはどうすればいいかがわからないと。2025/04/20

れい

8
【図書館】いじめは、人がヒトという生物で有り続ける限り無くならない。無くならないからといって被害者は泣き寝入りし、心に痛手を負いながら弱者として生きていくしかないのか。そうではないと著者も言う。彼女は弁護士なので、弁護士を介して解決を図るという事例が数件紹介されていた。ともあれ、誰か大人に助けを求めなければ始まらない。弁護士とは大げさなと言う状況もあるかもしれないけど、一つの解決方法であるのは確か。引き出しが一つ増えました。2024/10/29

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