内容説明
かつて当たり前の存在だった「子のない女性」は、いつから「解決すべき問題」になったのか。産業革命や戦争、不景気、宗教、環境問題、医療などが、いかに女性の人生を翻弄し、その選択を変化させてきたかを描き出す。社会が突き付ける選択の裏にある女性たちの語られざる思いに迫り、現代の常識から女性を解き放つ一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
73
なぜ、若いアメリカ人女性は、子どもを産まないのか。その理由を、避妊と中絶、コミュニティの希薄化、キャリアとの両立の困難さ、人口増加と地球温暖化、不妊治療,チャイルドフリー、の6点からアメリカ史を踏まえて論じている。そして将来子どもを持たない(持てない)女性に、子どもを産んだ経験の有無や子どもの産みの母か否かを問わず、生物学的に子どもを産める体かそうでないかに関係しない「マザリング」を提唱する。それは家族をも超越したコミュニティで子育ての負担と喜びを分かち合うというもの。→2024/01/26
fwhd8325
58
あまりピンとこなかった。アメリカも日本も同じ。少子化は世界共通の問題。国によって、この問題の根幹は異なるかもしれないけれど、何かがきっかけになって世界的な課題になってしまったんだと思います。当たり前のことですが、女性しか子どもを産むことができない。その先を考えると、ちょと怖い。2023/12/30
くさてる
21
現代のアメリカ女性で歴史家である著者により書かれた研究書。アメリカ史の中の「子どもを持たなかった女性」にフォーカスを当てながらその社会的背景、時代による「妊娠と出産、子育て」という文化の移り変わりまでを丁寧に解説している。訳者あとがきも良かった。わたしは「べき」ではないと思う。でも、そこで「ですか」と問いかけなくてはならないのはなぜだろう、とも思った。2024/04/03
マカロニ マカロン
18
個人の感想です:B+。センセーショナルなタイトルだが、先日も●●党の代表で作家の●田●樹氏が「30(歳)超えたら子宮摘出するとか」などと女性を子どもを産む機械のように捉えている発言をする人が存在する現在、これぐらいのインパクトは要るだろう。少子化を止めるために子どもを産めという圧は一種のハラスメントだと思う。夫が育児を分担してくれない、物理的(不妊症等)に無理、仕事を休めない等様々な理由があるが、最も強烈だと思ったのは、気候変動、戦争など未来に対する正当な懸念があるのに無責任に産むことはできないというもの2024/11/12
読書は人生を明るく照らす灯り
16
サクッと読んで、訳者あとがきで補完。この手の話を男性がどうすれば良いか?いつも悩んでしまう。2024/03/21
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