集英社新書<br> 【電子限定カラー版】死後を生きる生き方

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集英社新書
【電子限定カラー版】死後を生きる生き方

  • 著者名:横尾忠則【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 集英社(2023/10発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087212860

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内容説明

人生は「未完成」でいい!
美術家が語るアートと死の共犯関係


◆内容説明◆
人は死んだらどこへ行く?
そんな夢想は結局、「死=無」という地平線上におさまったりする。
だが、死の世界はそんな凡庸なものではない――。
87歳を迎えた世界的美術家が、死とアートの関係と魂の充足について自由闊達につづる。
父母、愛猫の死から三島由紀夫、アンディ・ウォーホルらとの交流の記憶まで。
貴重なエピソードを交え、「死」とは何か?
「死後を生きる」とはどういう境地なのかを考えていく。
「人間は未完で生まれて、完成を目指して、結局は未完のままで死ぬ。これでいいのです」その言葉に触れればふっと心が軽くなる、横尾流人生美学。

本書掲載の著者とアトリエ写真の撮影は森山大道氏。

◆「おわりに」より◆
創作は自分の中の不透明なものを吐き出す作業だけれど、
死について本一冊分語ったわけだが、死を言葉にすることで、
自分の中の死も吐き出されたのかな?
それはともかく死を恐れる気持ちは
いつの間にか薄められたような気もする。
本書の進行途中で急性心筋梗塞になって死にそこなった。
死んでもおかしくない状態から、
気がついたら(別に気絶をしていたわけではないが)
無事帰還して、
何もなかったように、再び絵を描き始めていた。
電子版のみ横尾氏の作品をカラーで収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
横尾さんの昨年出版された3冊の新書の最後のものです。死後の世界についてのエッセイでご自分の作品や文芸作品などを引用していてかなり自由に書かれていて読みやすく思いました。三島由紀夫やアンディ・ウォーホルとの思い出などもあります。現在朝日新聞でもご自分の経歴などを連載されています。2024/04/20

こまり

19
人は死んだらどうなるのか、死んだ人はこっちにいないから本当のところは結局想像するしかないのだけれど、横尾さんの不思議な感覚や体験を通して彼の自論が展開されている。とても興味深く読んだ。あっちの世界とこっちの世界、どっちがメインなのかもあやふやになってくる。本当はあっち(死後と我々が認識しているもの)が通常で、たまにちょっとこっちに来てるだけなのか…。生命の仕組みはいつか解明されるのだろうか⁈何物にもとらわれず飄々と生きているように見える横尾忠則さんの心の中がほんの少し垣間見えた気がする。2025/02/18

MICKE

7
この本は大事な本、死後を生きるから。アートと死。絵と霊性。森山大道の写真。アートは宗教を越える。2023/11/15

すうさん

2
横尾忠則美術館で購入。前書きで本人がこの本をファンタジーとして読んでも結構ですとあって不思議に思っていた。本書は輪廻転生という考え方のもと「死後の生」を横尾流で解説した。もちろん死後のことなので立証するエビデンスはない。しかし「人は輪廻の中でかつて死を体験して再び生を受けている」ことなど私には腑に落ちるもので、彼の芸術作品の理解にもとても役立った。もちろん死の世界から生の世界を眺めるために死を恐れることもなく、まさに如何にして「老いを生きる」かも示唆を与えるものであった。わかる人にはピッタリの本だ。2025/09/18

hgstrm2

2
人間は死んだらどうなるのか、死後の世界や輪廻転生はあるのか、ということを、証明しようとしたり、理詰めで考えたりすることにどれだけ意味があるのだろうか、と思う。宗教と同じで、信じるか信じないかという話であって、恐らくは信じた方が救われるし、より豊かな人生が送れる、と私は信じたい。運命に従って生きる:つまり他力本願でいいじゃないか、それでなるようになる・おおむね間違ってはいない、という考え方が好き。三島やウォーホルとのエピソードも面白い。2024/03/01

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