双葉文庫<br> それでも会社は辞めません

個数:1
紙書籍版価格
¥836
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

双葉文庫
それでも会社は辞めません

  • 著者名:和田裕美【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 双葉社(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575526981

ファイル: /

内容説明

人材派遣会社で働く初芽は、営業部での成績がふるわず上司から叱責される日々。ついに、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になった。パワハラ、セクハラの横行する理不尽に耐えるのは、生産性の低い無能な社員だから? 「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く初芽だが――。輝かない人々に当たる心温まるスポットライトは、これまでと同じ世界を新しい見え方へと変えてくれる。ビジネスに精通した著者が従来と真逆の価値観で描く、決してかっこよくないヒーローたちの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

268
田舎から都会へ出て来て人材派遣会社で働く初芽は、営業部で結果を残せず上司から嫌味を言われ叱責される毎日の果てに、会社中の使えない不良社員を集めたAI推進部へ異動となる。自分を恥じ嫌な上司から顔を背けて暗く生きていた彼女だったが、会社帰りに寄った飼育魚を売る店の青年と知り合う事で目覚めて「よし、どんなことがあっても会社は辞めないぞ!」と一大決心をして心を強く持って新たな気持ちで心機一転堂々と会社と人生に立ち向ってゆく。とにかく今現在お悩みを抱えておられる方に強い元気と勇気を与え頑張ろうと発奮させてくれます。2023/10/24

W-G

261
「辞めない決断」って今、一周まわって新しい見せ方といえるかも。終始前向きなスタンスの主人公や、AI推進課の面々の人柄の良さがしっかり表現されていることで、読んであたたかい気持ちになることはできる。しかし、推進課メンバーが異動になった理由のどれもが、社是としてそれをやったらブラック認定受けるようなものばかりで、最終章の初芽の「隠蔽しましょう」発言とあわせて、解消しきれない矛盾やモヤモヤが残った。未来好転率とかいうトンデモデータを創造してオチをつけた点も微妙。綺麗事ですべてを済ませた感じになってしまった。2023/11/01

ででんでん

70
前に読んだ本「役職定年」には、「妖精さん」と呼ばれる働かない社員たちを退職させるために奮闘?する男性が主人公だった。全く反対の意味のタイトルに、思わず手が伸びた。タイトル通り、こちらの本の主人公たちは真逆の立場。退職させるための「追い出し部屋」と言える部署に異動させられた初芽と、部署の仲間たちの物語。辛い職場を辞めて新しいスタートを!!ではなく、同じ場所にいながら、自分が変わることで周囲も変えていく初芽たちに惹かれた。最後の大団円は、少し私には現実味が感じられなかったが。派遣労働の厳しさは、現実そのもの。2023/12/23

はにこ

57
仕事を苦に自殺した人のニュース見ると死ぬくらいなら逃げれば良かったのにと思う日頃だけど、この本はそれでも仕事を辞めない人々の話。しがみつくのが必ずしも格好悪いわけでもないなと思った。普段派遣社員として働いているので、コーディネーターさんに迷惑かけないようにしなきゃなと思った。2024/02/23

なっぱaaua

53
中堅人材派遣会社で何かトラブルを起こしたり営業成績が良くなかったりする人材を集めたAI推進部で働く人達を描くお仕事小説。熱い新入社員、勿体ない精神の中堅社員、夢を応援する中堅社員、少女に夢を貰ったが鬱になってしまった元秘書、頑張る人を応援するベテラン社員が生産性を重視する企業で奮闘する話。懲戒解雇の権利を出し過ぎな感もありますが最後は努力が実を結ぶ。派遣業とはいえ労働関連法規違反ですからそれって話がガンガン来るので法務や人事経験者はマジこれで良いのと戸惑う事間違いなし。最後の纏め方はそれでも良かったです。2023/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21516120
  • ご注意事項