集英社文庫<br> 人生は小説

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集英社文庫
人生は小説

  • 著者名:ギヨーム・ミュッソ【著】/吉田恒雄【翻訳】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 集英社(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087607864

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内容説明

著名な小説家フローラ・コンウェイの娘、3歳のキャリーがニューヨークの自宅アパートメントから忽然と姿を消した。身代金を狙った誘拐か? 事件の鍵を握る唯一の人物は、パリに住むベストセラー作家ロマン・オゾルスキ。彼の存在を察知したフローラは、拳銃を手に、一対一の危険な対決に挑もうとする――。2人の小説家の人生が巧みに交錯する〈フィクション〉という名の迷宮。その予測不能な真相とは!? フランスNo.1作家ギヨーム・ミュッソの驚異のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

201
気になる作家ではあったが、実際に読むのは初めてだった。ほとんどジャケ買いだったが、装丁に劣らず中味も素晴らしく、何でこれ僕が書いてないんだろ笑、ておもうくらい、大好きなタイプの小説だった。人生は小説(のよう)だとおもうこともあるけれど、或いは僕にとっては、小説は人生、と云えるのかもしれない、なんてこともおもったりした。だってこういう小説が読みたくて、日々あくせく生きているのだから。過去の作品もいずれも面白そうで(作品間のリンクもあるらしい)、読む愉しみがまたひとつ増えた。2023/09/03

パトラッシュ

143
アメリカの女流作家の娘の失踪事件にフランスの作家が関わっていたというミュッソ得意の作劇法かと思いきや、アメリカの話は実はフランス人の創作した小説であったとか、作者が作中に入り込んで登場人物と議論を交わすなど、通常の小説とは思えない実験的手法を駆使している。前代未聞のヌーヴォー・ロマン風ミステリの結末は一応サポートされた形になるが、作者が読者の知らない別の枠組みを用意している気がして、果たして理解が正しかったのか自信が持てない。起承転結が明快でサスペンスに満ちた『ブルックリンの少女』が懐かしいのは私だけか。2023/11/04

ちょろこ

126
フレンチ・ミステリの一冊。とある小説家の娘が自宅から消失した、という不可解な密室消失事件になんとも心そそられるスタート。が、そこから物語は次々と色模様を変えていき、まるで万華鏡を覗いているかのようなストーリー展開にびっくり。とある小説家に絡むまた別のベストセラー作家、二人の世界の現実と虚構という複雑な模様に頭は大混乱しながらもページを捲り続けた。最後に見せられたのは想像をぴょんと跳ね除けた予想もしなかった一つの色鮮やかな世界。なるほど、こうもストンと着地するとは。人生いろいろ、苦悩もロマンもいろいろ、ね。2023/12/08

アン

102
秘密に包まれた小説家フローラの3歳になる娘がブルックリンの自宅で、かくれんぼの最中に忽然と消えた。アパートの監視カメラに不審な映像はなく、密室での消失という謎から始まるミステリであるが「鏡の迷宮のような眩惑的な展開」であり、パリ在住のベストセラー作家オゾルスキの登場で予測不能な方向へ突き進んでいく。緻密な情景描写や様々な作家の言葉の引用も印象的。2人の小説家の人生が交錯し、現実と虚構の境界線が幾度も揺れ、惑わされ曖昧になる。栄光の人生と創造的自由の渇望。終盤は二転三転し鮮やかなラストには微笑みたくなる。 2023/09/19

ケイ

98
作者とはどういうものか、作品を書くとはどういうことか、作者は何を考えて書くのか、作者と編集者との関係は? そんなことらが映し出されている作品じゃないだろうか。最初のパートは面白かった。しかし、メタ的展開になると、どっちがどっち?という興味を持てはするのだが、登場人物に入り込んで体験をひとつにして楽しむ事を奪われた感じとなった。2024/02/05

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