内容説明
デジカメの時代にわざわざ生き物のスケッチ?
いえいえ、じつはそれが大切なのです。
自然観察の達人「ゲッチョ先生」が生き物の見方、描き方を伝授します。
さぁ、フィールドノートとペンを持って、生き物たちの観察に出かけよう。
【内容紹介】
生き物をスケッチしよう――自然観察の第一歩はフィールドへ出て絵を描くことから始まる。デジカメ全盛の時代にあえてスケッチすることの大切さを熱く語る。絵を描くのが得意な人にも苦手な人にも、生き物スケッチのコツをていねいに伝授。
【本書「はじめに」より】
「これから本書で紹介するのは、僕がどのように生き物のスケッチを身につけたかという、いわば手探りの結果である。(中略)僕のような不器用な人間でも、スケッチと呼べるようなしろものが生み出せるようになったということは、かえって絵心にあまり自信がない人にも、伝えられる部分があるのかもしれないと思っている。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさむ♪ね
38
スケッチするということは必然的にその対象を細部までよく観察することになる。するといままで見えていなかった世界が見えてくる。この本はスケッチの方法ももちろん書かれているのだけど、むしろ見ること、観察の方に重きが置かれているような気がした。帯化たんぽぽ、八重桜の花びらが多いのはおしべが花びらに変化したから、イモムシの脚の生え方にはルールがある、クワガタの大顎は脚が変形したもの、などなど興味をそそられることばかり。いきものスケッチ、さっそくやってみようかと。2015/07/04
さきん
17
描画という生物学で生物を描写するときに描く手法。線でしっかり表現する。画像みたいに描くなら輪郭はぼやかすのが一番正確なんだろうが、時間的制約や特徴を掴むという点で最適化された手法なんだろうと思う。2025/04/24
Arisaku_0225
12
図書館本。生き物のスケッチを取るということは「ウソ」をつくことだ。つまりスケッチとは、写真のように全ての情報を2次元に落とし込むという事ではなくあくまでも、その対象がなんの種類でどのような特徴(形質)を持っているかを「伝える」ことを目的としている。故に、羽根を片方だけ描いてもう片方は省略したり、影を付けないよう指導されたりする。著者は嘘の付き方を3つにまとめる:(1)ウソは、はっきりとつく(2)嘘のつきかたをうまくする(3)ウソは突き通す。2025/02/01
サン
7
生物のスケッチの技法のみならず、考え方、見方を説明している。スケッチするには、まず観察ありき。そのためにメガネをかけ、長靴を履くこと。具体的な技法では、ペンやノートなどのメーカーについても触れていてわかりやすかった。2017/07/11
iku
4
年末のばたばたの時期に図書館から予約確保の連絡がきていて、残念ながらざっと読みになってしまった。もったいない・・・。生き物をスケッチする際の基本的で具体的な指南でありながら、自然観察の基本的技法も、実に具体的に学べる非常に面白い本です。自然観察のジャンルとしては虫屋やら、ヘビ屋やらキノコ屋やらいろいろあるだろうけど、植物、昆虫、キノコ、鳥と代表的なところが網羅されているのもありがたい。読み物としても面白くて、描かなくても、自然観察のアプローチを活性化できると思う。2015/01/05
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