内容説明
急成長しているIT大国インド、世界のリーダーの座を狙う中国、ウクライナ侵攻に突き進んだロシア――歴史をおさえると、各国の思惑がよくわかる!世界情勢を理解するうえでカギとなる主要8か国の歴史を解説しながら、各国の考え方をわかりやすく紹介。これからの世界を深く理解するための必読書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ
81
やっぱり池上彰さんは本でも分かりやすく説明してくれます!中国、ロシア、アメリカといった大国だけでなく、グローバルサウスといったこれから発展していく国にも注目して、その歴史も含めてわかりやすく、面白い内容でした。やっぱりどの国も内政も外交も悩みが沢山あるんだなと改めて思いました。テレビなんかだと外国はいいな〜とか思ったりするんですけど、実際は日本と同じように困難な事に囲まれてて、まさしく隣の芝生は青く見えるといった感じで考え方もまた変わります。2023/10/20
onasu
13
インド、中国、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、グローバルサウス、ブラジル、アメリカと各国の事情を、見出し的に知っていることでも歴史的に少し掘って解説してくれているので、知識としてあるべきところに納まった感にしてくれます。意外でもないですが、米国の章が最もためになりました。2023/11/08
大先生
12
池上さんの解説は本当に分かりやすい。アメリカ・中国・ロシアはもちろんのこと、インド、フランス、ドイツ、イギリス、ブラジル、グローバルサウスも解説されています。2024/04/07
特盛
12
評価3.5/5。インド、中国、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、グローバルサウス、アメリカについて、章立てて簡単に歴史と特色、現在の世界での立ち位置が解説される。米国を中心とした西側諸国での内部分断の動き、過去の栄光を取り戻そうとするロシア・中国の不気味な野望、キーとなる第三世界・グローバルサウスの行方を俯瞰する。複雑な世界情勢の中、改めて現状を整理するのに役立った。2023/12/23
プロメテ
10
読友さんの紹介で手に取る。どの国も自分の国が一番と思っているという思考形態から主に八ヶ国プラスグローバルサウス、を九つの章として軽いタッチで書き上げたものだ。世界史を学ぶための基礎的な文脈に触れるのに適していると思う。自分はインドという国の立ち位置が気になった。また、第三世界、グローバルサウスという勢力の潜勢力は間違いなく驚異であり、彼らは、かつての西欧列強の植民地政策に反発しており、ロシアはどちらかというと反キャピタリズムの点で彼らと結び付きが強く、それは宇露戦争のロシアに対する態度で如実に現れている。2024/01/11