光文社文庫<br> 宝の山

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光文社文庫
宝の山

  • 著者名:水生大海【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2023/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334100759

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内容説明

かつて温泉客で賑わった岐阜県宝幢村。16年前の地震で温泉が涸れ、村は衰退するばかりだ。ある日、村おこしのために雇われたブロガー・茗が突如消えてしまった。この村で生まれ育った希子は、隣人の男子高校生に失踪の謎を探ろうとけしかけられる。一方、村長の妻で来宝ファームの社長・麗美にも茗の代役を強引に依頼され――。当たり前の日常が一変する、驚愕のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

89
岐阜県宝幢村は主たる産業であった温泉が16年前の地震で涸れ、次第に廃れていった。村おこしで雇われたブロガー茗の死は、事故か事件か。村役場の担当の課長であり主人公希子の婚約者である竜哉もあやしい。隣人の高校生耀と謎を探るが…村の伝説、二大地主名家の確執などが絡む。外の世界を知らない希子にあきれるも耀の博識ぶりには驚く。特に目新しい感じの作品ではないが、水生さんの作品はとても読みやすい。2024/08/03

よっち

30
十六年前の地震で温泉が涸れ、衰退する一方の岐阜県宝幢村。地震で家族を亡くし、伯父夫婦の介護に明け暮れる日々を送る希子が、村で起きた事故死を巡る騒動に巻き込まれるミステリ。典型的な狭い村社会での生き方を当たり前と思う伯父夫婦や村役場の婚約者・竜哉たち。そんな中で希子が隣家・長谷川家の長男・耀とともに村おこしのために雇われたブロガーが失踪した真相を探る展開でしたけど、真相を掘り起こしたらとんでもないものが出てきましたね(苦笑)旧弊に縛られる村と決別し、新たな可能性を見出した彼女たちの姿が印象に残る結末でした。2023/10/12

yuui

14
これといったインパクトはなかったけど設定も好みやし面白かったです!主人公は外の世界をしらん28歳の希子!最初は今時って思ったけど自然と応援してました📣!麗美がかっこよかった(/ω\*)やっぱり女性は強し🤭 タイトルも良かったしね! この作家さん三重県出身みたいなのでこれから応援したいです🤗2023/11/06

練りようかん

11
過疎化が課題の元温泉地が舞台。介護に追われる主人公と新しい移住者に期待するのは子供を産み住人を増やすことで、よく考えればどこの地方都市でもありそうなものなのだが、村の有り様がとても邪悪に描かれていてナニカアルと思わせる上手い気配づくりだった。婚約者といるよりIターン高校生男子といる時の主人公の方がずっと良い、殺人が疑われる事故調査から自己意識の変容がひとつの読みどころで、村のビジネスに気づいてからのスリルが楽しかった。第五章タイトルが読んでる間と通読した時で別の構図を皮肉に浮かび上がらせゾクッとした。2025/05/02

nori

8
山奥の辺鄙な村。伝説のある温泉が地震で消えてから早幾年。その地震で親を亡くし叔母に育てられた希子。村役場に勤める名家筋の男と結婚間近で、玉の輿扱いされている。村おこしで雇われたブロガーが失踪し、希子はその代役を頼まれた。この失踪は転落死と判定されるも、謎がありすぎる。噂話にしか娯楽を持たない村人達の嫌らしさ、自慢話ばかりする威張りんぼうの婚約者は唯の軽薄な馬鹿。閉塞感が漂う。訳ありの移住して来た高校生はぶっ飛んでいて好感🤭死体がザクザク出てくるモノの、内容的には並。だけどサクサク読めたから🌟1つかな2025/01/09

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