竹書房怪談文庫<br> 実話奇譚 狂骨

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

竹書房怪談文庫
実話奇譚 狂骨

  • 著者名:川奈まり子【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 竹書房(2023/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801937154

ファイル: /

内容説明

「遺体を焼かずにその辺りの地面に埋めて…」
住宅地で次々に起こる凶事の因果、実在する忌み地の恐怖!! (「狂骨」より)

体験者の生々しい恐怖を再現する川奈怪談、最新刊!


怪談師としても活躍する川奈まり子の最新作は、呪いと因果に絡めとられた恐怖が満ちる奇譚の数々!
・店の常連と出来心でラブホテルへ行った男性を襲う女の情念が起こす怪異「恋慕の淵」
・幼い頃に亡くなった友だちが箪笥に乗って現れたら…男の奇妙な告白「箪笥の友だち」
・幽霊画に魅入られた者の悲劇と恐怖の結末「幽霊画の祟り」
・怪死事件が相次ぐ神奈川県某所の住宅地――そこは地主一族が墓地を宅地造成した場所だった。改葬されずに埋もれたままの人骨の上に何も知らずに暮らす人々、そして秘密を知る少女を襲う恐怖を描く表題作「狂骨」
――など怒涛の30話を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

55
実話怪談集。本書に含まれる怪談は因縁や幽霊といった古典的なものが多く、読んでいてどこか懐かしさを感じる。特に表題作である「狂骨」や「牛蒡の呪い」。前者は住んでいた土地が昔墓地だったという因縁噺で、どこか前世紀の怪談を思わせる。そこに住む人を襲う不穏な空気や出来事等は確かに今の実話怪談ではあるが。後者は牛蒡を食べてはいけない一家が食べてしまう話であるのだが、食べてはいけない理由がどこか民話や神社の由緒を思わせる。過去と現在が同居したような一冊でした。僕好みの考証的な所もあるのは、自分的にプラスかな。2024/12/22

あたびー

40
今回も怪異についての丁寧な調査に基づいた作品で、信頼感が増す。表題作も背筋が寒くなるが、幽霊画の話は本当にゾッとした。所有者のみならず、絵の処分を勧める人間にまで次々に害を及ぼす掛け軸を大量に製作販売している人物がいるとしたら、本当に恐ろしいことだ。宮城県のとある町についての連続する怪異についても気になってしまう。今回も震えながら楽しみました。2023/10/15

ミエル

38
怪談だけではなく不思議話も織りまぜた長短合わせて30話の取材に基づく奇譚。サクサクと読了。今回の目当ては、YouTubeでサラッと話されていたラストの狂骨。地図アプリを開きながら、おそらくここだなと推理しながら読む。あの辺りは大きめの一軒家が多く、小山ばかり。確かに道を間違うと丘を登って降りてくるしかないし、幹線道路から離れると別世界感あるよね、と自分の記憶と紐付け確認するのも楽しい。古くから人の住む土地には、土地に染み付いたあれこれが根深く残っているんだろうな… 映画「残穢」みたいにね。2024/04/12

chatnoir

13
誰かに恋をするって凄く素敵なことなんじゃないかなって思ってたけど、相手をどれくらい知っているのかって思うと表面的な事しか知らなくて愕然としたりするもんね。心霊絡みじゃなくても十分怖いかもなぁ。本数は少ないけど、有名人がでてきたり、大きな事件が絡んていたりで面白かった。ゴボウの穴に足を取られて討ち取られたご先祖様は嘸やご無念だったんだろうなぁ。2024/03/17

澤水月

12
事件系多めで怖すぎる! 70年生まれで新聞事件記事大好きだった自分には分かるものばかり…某事件近くでそんなに続々とんでもないことが起きていたとは。本の初っ端の1編は違うけれど生々しくてもう2023/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21375019
  • ご注意事項

最近チェックした商品