内容説明
中学校の絵画部で一緒だった小西繁夫と、夕暮れの渋谷で偶然出会った。こいつはたしか死んだんじゃなかったのか。いや、記憶が交錯しているようだ。個展の招待状をもらったので何気なく足を運ぶと、屈強な男たちに取り囲まれ、拉致・監禁されてしまう。そして小西は私からあらゆるものを 奪した。退職、戸籍抹消、住居の撤退。そういうことを確かにやったと信じるには、この部屋の完璧さを見れば充分だった。彼は、あるいは彼らは、冗談や遊びなどではないのだろう。私はこの空間から出られるのか、元の社会に復帰できるのだろうか……。
どこか見知らぬ地下空間へ連れ去られ、自分を見失った男による再生の物語。長篇小説。
●薄井ゆうじ(うすい・ゆうじ)
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て作家へ。1988年『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。1991年に初の長篇『天使猫のいる部屋』を発表。1994年『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞。映画化・舞台化・ドラマ化された作品も多い。
-
- 電子書籍
- 上司と私のおかしなベッド事情【タテヨミ…
-
- 電子書籍
- 咎狗の血【タテヨミ】8 JAMTOON
-
- 電子書籍
- 魔性の新入社員【タテヨミ】第13話 p…
-
- 電子書籍
- 歌姫に薔薇の花を 2【分冊】 6巻 ハ…
-
- 電子書籍
- 愛を請う予感【分冊】 1巻 ハーレクイ…



