認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること

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認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること

  • 著者名:朝田隆
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • アスコム(2023/09発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784776212980

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内容説明

ある60代の女性が、著者の認知症専門クリニック訪れました。
なんでも、10個入りパックの卵を3日連続で買ってしまい、ついに4日目になった時、不安にかられて訪ねたのだそうです。

診断の結果、女性は認知症ではありませんでした。
かといって、正常な状態の脳の状態でもありません。
「認知症グレーゾーン」だったのです。

認知症グレーゾーンの正式名称は、MCI(軽度認知障害)。
MCIとは、日常生活に大きな支障はないものの、本人やご家族にとっては「最近ちょっとおかしいなあ」と感じるさまざまな警告サインを発する状態。
いわば、正常な脳と認知症の間の状態です。

認知症に認知症になる人はその段階として、必ずこのグレーゾーンを通るのですが、全ての人がグレーゾーンから認知症に移行するとは限りません。
現状維持する人もいれば、適切な対応することで認知症への移行を遅らせることもできます。
さらには、4人に一人は健常な脳の状態にUターン(回復)できることがわかっているのです。

一方でそのまま認知症へ進行してしまう人もいます。
つまり、ここが「認知症の分かれ道」。

では、回復する人と進行してしまう人の違いは、いったいどこにあるのか?
それがこの本のテーマです。

まずは、あなたの認知機能を簡単にテストしてみましょう。

<キツネ回転テスト>
(1)左右の手でキツネの形をつくります。
(2)キツネの形をキープしたまま、左手の人差し指と右手の小指、左手の小指と右手の人差し指をつけます。

このとき、どちらかのキツネが自分の方を向き、もう片方のキツネは外を向いている「逆さギツネ」になっているはずです。
しかし、頭頂葉の機能が衰えてくると、手を回転できずに、キツネが両方とも外を向いてしまうことが非常に多いのです。

他にも、チューリップ、ハトの回転テストや、10時10分の時計を描くテストなど、グレーゾーンのセルフチェックをこの本ではたくさん用意しました。

では、具体的にUターンするためには、どうするの?
その答えも、すべて本書の中にあります。

・恋愛ドラマを観るだけで脳内にある物質があふれ出す
・瞑想よりも塗り絵が脳にいい理由
・思い出を話すだけで脳が元気になる「回想法」
・脳にいい「ほめ方」
・認知機能が平均34%アップした「すごい歩き方」
・脳を意図的に混乱させる方法
・2つ以上の作業を同時に行う「デュアルタスク」で脳を活性化するワケ
・認知症リスクが最大23%下がった脳によい食事
・脳のごみを洗い流すよい睡眠

などなど、日常の習慣をちょっと変えるだけで、Uターンへの道はひらけます。
そのための方法を、この本ではたくさん書きました。
日本の認知症治療の第一人者と知られる著者が、40年にわたり、2万人以上の患者と向き合いたどりついた答えです。

難しく考えず、「これならできそう」「楽しそう」と思うものから試してください。

じつは認知症は、長い年月をかけて認知機能が低下し、発症する生活習慣病のひとつ。
認知症を発症する20年も前から、脳の変化は始まっています。
まだグレーゾーンにまでは至らない方や、40代、50代の方にとっても、この本がいつまでも若々しい脳を保つために役立ちます!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yyrn

27
こんな本を読むのは、少し自覚があるから(汗)。思い当たる箇所はあるものの、自宅でできる認知症テストではまだまだ全然大丈夫で、ホントにこんな簡単な動作もできなくなるのか?とそちらの驚きの方が大きかった。また、記憶が失われていくことよりももっともっと大変なのは「意欲をどんどん失っていくこと」という指摘は納得で、母の末期を思い出してとても胸が痛んだ。好きだったものが続けられなくなることは要注意サインだと改めて肝に銘じたい。とつぶやくと「でも甘いお菓子はやめなさい!」と妻からは厳しい言葉が飛んできたw。2024/07/26

hitomi

19
夫が読んでいて勉強になりそうだと思ったので。身内に認知症の人がいるのですが、本書に書いてある「認知症グレーゾーンのサイン」に当てはまるものが多く、もっと早くこの本を読んでおけばよかったなと思いました。介護する立場としても、自分の対策としても、役に立つ情報が多く勉強になりました。とにかく「めんどくさい」が増えると認知機能が低下するそうなので、新しいことに興味を持って挑戦していく意欲を大切にしつつ、運動や食事といった生活習慣などにも気を配ろうと思います。2025/06/26

kitten

9
図書館本。認知症のなりはじめ、軽度認知機能障害から、認知症を進行させないためには?という本。わかりやすく、実践しやすい。もう少し早く読みたかったなあ。とはいえ、まだまだ手遅れというわけではない。健康、運動が大事。あとは、年甲斐もないことをやること。髪の毛をオシャレに染めてる高齢者に対する見方が変わった。たぶん、孤独が一番やばい。2023/12/08

a.i

6
★★★両親がだいぶ危ういので読んでみた。本人達に読ませたいところだけど、母は目が悪すぎて読むのも大変だし、父は自覚がなくて難しいかも…。進行させないためにやれることはやってほしいけど……2024/02/04

kurumi

5
認知症ははっきり分かる20年前からかかってるそう。「めんどくさい」と言い始めたらグレーゾーン。「料理を作らなくなる」「お出かけしなくなる」。ボサボサでも人前で整えるならOK。すっぽかしも約束自体は覚えてたならOK。挑戦する変化する生き甲斐を持つ人の中に入る。睡眠時間は7時間。昼寝は15時までに30分以内。23時までに寝る!家族は「割り切る」「叱るより褒めたおす」「作り話も否定しない」「これ、何かわかる?と試してはいけない」2024/05/21

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