アフォーダンス そのルーツと最前線(知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承9)

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アフォーダンス そのルーツと最前線(知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承9)

  • 著者名:河野哲也【著】/田中彰吾【著】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 東京大学出版会(2023/09発売)
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  • ISBN:9784130151894

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内容説明

J・J・ギブソン発案の最重要概念であるアフォーダンス。その実相や可能性について心理学の歴史を遡ることで辿り、神経科学との接点をも探る。さらには対人関係や社会制度における社会的アフォーダンスを論じ、「流体の存在論」へといたる、シン・アフォーダンスの書。


【主要目次】
序(田中彰吾)
1 ビリヤード台としての自然
2 生命から始める
3 本書の構成

第1章 心の科学史から見たアフォーダンス(田中彰吾)
1 知覚をどう理解するか:近代哲学の観念論
2 精神物理学から実験心理学へ
3 ゲシュタルト心理学の挑戦
4 ギブソン知覚論の骨子
5 アフォーダンスの概念

第2章 アフォーダンスから見た脳:レゾナンスの神経科学に向けて(田中彰吾)
1 ギブソンとメルロ=ポンティの並行性:生態学的心理学と現象学
2 メルロ=ポンティによる「身体図式」概念の拡張
3 マトリックスとしての脳
4 アフォーダンスの神経科学
5 レゾナンスの神経科学に向かって

第3章 社会的アフォーダンスと環境とのエンカウンター(河野哲也)
1 社会的アフォーダンスの効用
2 アフォーダンスと意味
3 学習された意味と生得的に得られる意味
4 真正の知覚
5 プラグマティズムの記号論とアフォーダンス
6 アフォーダンスと意味の関係
7 アフォーダンスの特徴
8 人間同士のアフォーダンスと出会いの場
9 社会環境アフォーダンス
10 対人関係的アフォーダンス
11 社会制度アフォーダンス
12 社会制度と行動の制御
13 行為の流れ:共鳴、エンカウンター、充たされざる意味、促進行為場

第4章 ギブソンを超えて:海流的アプローチと存在即情報論(河野哲也)
1 流体の存在論:気象学的・海洋物理学的アプローチ
2 身体気象
3 認識と情報
4 存在即情報としての生態系
5 情報化による即自存在の生成

第5章 知の生態学の冒険、ふり返りと今後の展望(河野哲也/田中彰吾)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shin_ash

6
知の生態学シリーズの最終巻でシリーズのまとめ的な位置付けでもあるアフォーダンスの最新の書である。佐々木先生のアフォーダンスの本よりは、より大胆で突っ込んだ解説と考察になっている様に思える。アフォーダンスの理解がだいぶ進んだ様な気がするものの、まだまだ血肉になるには程遠い理解である。それでも、なんとなくでも現象学からプラグマティズム、二項過程と三項過程の違い、身体性や「図と地」ゲシュタルト心理学などの繋がりが見えて来たような気がする。また、本書には出てないが自由エネルギー原理や能動的推論も繋がりが見えて来た2023/11/08

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