ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド

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ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド

  • ISBN:9784802510431

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内容説明

“わたし”なき“わたしたち”は空虚であり、
“わたしたち”につながらない“わたし”は孤独である。


本書は、「結局どうすればウェルビーイングになれるの? ウェルビーイングなものを作れるの?」という問いに対し、ウェルビーイング研究・実践の第一人者のふたりが案内する、思考と実践の手引きです。3つのデザイン領域「ゆらぎ・ゆだね・ゆとり」からウェルビーイングを捉える「ゆ理論」をもとに、製品やサービスを、チームや組織を、そして地域や社会を、よりウェルビーイングにするための手がかりを示した実用書。

目次

第1章 ウェルビーイングの捉え方とその実践に向けた共通基盤

Q1:なぜウェルビーイングなのか?
 社会構造と価値観の変化
 本書でのウェルビーイングの捉え方
Q2:ウェルビーイングはどう測るのか?
 “わたし”と“ひとびと”、そして“わたしたち”
 主観的ウェルビーイング
 大規模測定の事例
Q3:ウェルビーイングに何が大事なのか?
 “わたし”のウェルビーイングの心理的要因
 “わたし”のウェルビーイングの環境要因
 “ひとびと”のウェルビーイングの環境要因
Q4:なぜ“わたしたち”なのか?
 “わたし”でもなく“ひとびと”でもない
 “わたしたち”の社会的意義
 “わたしたち”の日常での実践
Q5:“わたしたち”をどう実現するのか?
 “わたしたち”のアウトカムとドライバー
 “わたしたち”の〈対象領域〉の広がり
 “わたしたち”の〈関係者〉の広がり:間主観
 “わたしたち”の〈関係者〉の広がり:一人称かつ三人称
ウェルビーイングに資するサービス/プロダクトの設計に向けて

第2章 “わたしたち”のウェルビーイングをつくりあうデザインガイド

ウェルビーイングをデザインするための視点
 わたしたちのウェルビーイングのためのハッカソン
 相互行為(インタラクション)の視点
 ウェルビーイングが生まれる相互行為
“わたしたち”を支える3つのデザイン要素:ゆらぎ、ゆだね、ゆとり
 適切な変化を見定める:「ゆらぎ」
 他律と自律の望ましいバランス:「ゆだね」
 目的ではなく経験そのものの価値:「ゆとり」
 “わたしたち”の持続性
「ゆらぎ」「ゆだね」「ゆとり」から“わたしたち”を考えるデザインケーススタディ
 ゆらぎのデザインケーススタディ
 ゆだねのデザインケーススタディ
 ゆとりのデザインケーススタディ
 “わたしたち”が持続するデザインケーススタディ
「“わたしたち”のウェルビーイング」のデザインに向けて

第3章 “わたしたち”のウェルビーイングへ向けたアイデアサンプル集

測る・つくる(渡邊淳司)
 1:副詞・副産物としてのウェルビーイング
 2:数値にする限界と可能性
 3:ポジティブなインパクトを解像度高く設計する
 4:対話のための場づくり

暮らす・生きる(ドミニク・チェン)
 1:「子育て」から「子育ち」へ
 2:ぬか床から見える世界
 3:遊びがつくる逸脱と自律
 4:移動が拡張する自己

感じる・つながる(渡邊淳司)
 1:触覚でつながる
 2:共感でつながる
 3:スポーツでつながる
 4:「特別の教科 道徳」とウェルビーイング

伝える・知る(ドミニク・チェン)
 1:コミュニケーションにおける実験
 2:ウェブ体験を再発明する
 3:アルゴリズムとジャーナリズム
 4:生成系AI(ChatGPTなど)とのウェルな付き合い方

著者対談:ゆ理論の射程──あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

36
WHOの概念では、健康は精神的、肉体的、社会的によく生きることを含んだポジティブな状態。だが、だれもが合意できる厳密な定義はまだないという(023頁)。目を引いたOECDのLearning Compass 2030の図式(058頁)。Values, Skills, Attitudes, and Knowledgeの4方向と、Reflection, Anticipation, Actionの循環。そして、Creating new value, Reconciling tensions & delemmas2024/12/24

tkokon

3
「ゆらぎ」「ゆだね」「ゆとり」。知りたいこととは少し違う内容だった。2024/08/14

ほーらん

1
デザインの指標をゆ論にするの確かに結構大事かも。 中長期でものを考えるようになるし、広義でユニバーサルデザインだから皆のUXも上がる。2024/04/28

andaseizouki

1
ウェルビーイングに関する一般的な知見をまとめつつ、ゆ理論と言う独自の解釈を入れながら、わたしたちのウェルビーイングを考えることで、より持続的な状態を生み出せるということを事例を交えながら説明している。読みながら、なるほどと納得・共感する内容が多く、自分たちのサービスづくりや、生き方そのものに参考になると思った。幸せというと、一直線に最短で向かう感じがすると文中にあったが、個人的にはすごく共感。人はずっと幸せと思う状態が続くとそれに慣れてしまい、幸せでなくなる。だからこそゆらぎが必要。ゆらぎ・ゆだね・ゆとり2023/10/15

Erikom

0
チャプターファクトリー泊まって誰かの追体験してみたい。公衆触覚電話も空気伝話も気になる。2023/11/04

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