内容説明
「銚子のドン・ファン」の異名をもつ好色な老資産家が死んだ。殺人罪で起訴されたのは、結婚したばかりの55歳下の若妻――。接見を重ねる新人女性弁護士は、被告の曰くありげな言動に翻弄されつつ、不可解な示唆と時に鋭い指摘に誘導されるように、事件の真相に迫っていく。異様な感動へ跳躍する新たな実話系ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
itica
67
モデルは「紀州ドン・ファン死亡事件」だ。この事件はかなりインパクトがあったので、事件と別物、単なる小説と考えるのは難しかった。逮捕された(ドン・ファンの)妻の弁護をする事務所で、妻への接見を担当する若い女性弁護士、森本の調査が中心となり展開する。妻の無実を信じ切れずに矛盾を抱えながら、一癖も二癖もある関係者を相手にするのは想像するだけで大変そう。本来の事件は二審控訴中でまだまだ時間が掛かりそうだが、どんな結末を迎えるのか興味が湧く。 2025/03/06
hirokun
53
★4 実際にあった有名な事件に触発され書き起こされた小説との事で、最初はあまり期待しないで読み始めたが、推理小説としても人間の心理を表現した小説としても楽しむことが出来た。最近も裁判の状況が報道されていたが、新聞報道を読んでいる限りにおいては、状況証拠のみでよく検察も起訴したと思う。世の中の流れを忖度し、起訴に踏み切ったと思われるような案件。2025/02/24
チャッピー
41
紀州のドン・ファン事件を元ネタにしたストーリー。掴みどころの無い被告人の若い元妻は実物のイメージに近い。被告人と同じ歳で話やすいだろうと担当弁護士に抜擢された森本さんがあまり共感できないタイプの人だったが、話はフィクションとして楽しめた。2025/04/25
rosetta
32
★★★☆☆2018年の「紀州のドンファン」事件をモデルにしたフィクション。77歳の下衆な成金じじいと金目当てで結婚しておいて相手のことが大嫌いでセックスも拒否、なんて許されんだらう笑。今までこの作家さんで感じたことはなかったんだけど、なーんか文章がいまいちリズムが悪くて読み辛かったわぁ2025/06/18
いなばさくら
24
長編リーガルミステリ。相当前にデビュー作を読んだだけの作家さんなので過去作との比較はできないけど、このジャンルとしての及第点だと思います(上から目線ですいません)。でも地の文章にこんな固有名詞が頻出するのって珍しいんちゃうかな?発言者が誰なのか分かりやすくていいねんけど、あまりに人名が連呼されるのでちょっと読みにくい。あとがきにあるように司法判断が終わっていない某事件をモチーフにしていますが、敢えて触れなくても一瞬で分かると思います。元首相殺人事件を土台にした小説もあったし、今後こういう路線はやるかな?2026/01/23




