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内容説明
宗教では聖人と呼ばれ崇められる人物がいる。キリスト教の信仰世界では、〈神と神の子イエス〉はその絶対性ゆえに一般の信者からは遠い存在であるため、両者の間で、信者の悩みや問題を解決する存在として聖者が浮上する。本書では、聖者たちを、イエスの家族と関係者、12人の弟子、福音書の作者、殉教者、布教や拡大に尽力した者、有力な神学者や修道士、宗教改革者など8つのパートに分けて列伝化した。数多の聞き覚えのある名前を手がかりに、歴史だけでなく教義や宗派の秘密まで教えてくれる画期的な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
93
オーディオブック+新書。国内外のあらゆる宗教に関する著作がある島田氏が、プロテスタントを除くキリスト教で行われている“聖人崇敬”について解説した本。島田氏によると、聖人は日本の“八百万の神々”のような存在だそうで、数千人もいるという聖人の中から100名を選び、十二使徒や殉教者など項目ごとに紹介しています。僕がこの本を読んだ目的は美術鑑賞の参考にするためですが、そういう読者を見透かしたように関連する美術作品もたくさん紹介されていて、中でもスルバラン「聖女アガタ」は衝撃的…まさに“意味がわかると怖い絵”です!2024/11/05
奏市
11
結構面白く読めた。買ってよかった。時代毎の聖人について知ることでキリスト教がどのように広まっていったかもわかるようになっている。印象深い聖人の1人、ヤコボス。ペルシアのキリスト教徒。改宗を迫られるも拒み、体を切り刻まれる拷問の末殉教。まず親指を切り落とされた時「指をブドウの木にたとえ、たわわに実がなるよう若枝は切り落とされるのだと言い、イエスに接ぎ木される形で新しい信者が生まれるのだ」と語ったそう。パトリキウスの命日であるアイルランドの重要な祝日の聖パトリックの日。緑のビールを飲むとは。ぜひ飲んでみたい。2024/02/11
kokekko
6
西洋画を扱っている美術館を訪れると、かならず存在する宗教画。聖トマス、聖ヒエロニムス、聖トマス、聖カタリナ。そのあたりの人たちの背景をざっくり新書の見開き一枚ずつ解説してくれる新書。『黄金伝説』をひきまくっているのに参考文献リストがないとか、おいおいという読後感はあれど、美術の勉強に使うくらいだったら問題なさそうな軽さ。すぐ読めた。2024/02/16
feodor
6
キリスト教の聖人と聖人崇敬について、カトリックや正教会の伝承を見開き1ページにまとめた新書。初期のイエスの親族や十二使徒あたりから始まり、現代のマザーテレサまで。『黄金伝説』も当然多く出て来るが、著者の視点が独特で仏教など他宗教のものと比較して考えたりする記述もおもしろい。ヨハネス・クリュソストモス(正教会の金口イオアン)の「黄金の口」は「相当に口が悪かった」とまとめられているのとか、なかなかおもしろい。2023/10/11
於千代
5
キリスト教の聖人を列挙。美術作品などで目にした聖人がどんな人物かを知る事ができた。聖人というと古い時代の人物だと思っていたが、マザーテレサなど割と新しい時代の人物も列聖されていることはちょっと驚きだった。2024/10/18
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