内容説明
高二の春、片想いをしていた翔琉に告白をされた紗菜。けれど幸せは一転、その直後、翔琉はバス事故に遭い帰らぬ人となってしまう。想いを伝えられなかった後悔を抱える紗菜は、もう一度翔琉に会いたいと強く願う。すると、事故のあった日へと戻ることに成功するが・・・。「運命は一度しか変えられない」彼を救いたい紗菜は奇跡を信じるけれど――。ラストで明かされる秘密に涙が止まらない、切ない純愛物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
7
バス事故で想い人を失った少女がその運命を変えるために奔走する青春恋愛小説。終盤明かされた真相はちょっと残酷な気がするな。それと、前作と同じ要素が出てきたけど世界観繋がってるのかね?2023/10/27
史
4
誰かは誰かの為に生きる。それは切ないですよ。とても切ない。どうしようもない。それでも生きているのであれば、生きていかなきゃならない。やるせなくても、苦しくても、悲しくても、生きているのだから、今日にたどり着けなかった人たちのためにも、生きて、そして覚えてなきゃならないのだ。……まあ、もっとアクションを増やして普通にめでたしめでたしでもよかったのではと思うこともある。ファンタジーなのだから、ね。そこらへんはインスタントな感動狙いとも言えなくもない。それだと複雑すぎるから、この結末がいい塩梅か。なんとも。2023/11/02