内容説明
10歳で発達障害のひとつ、アスペルガー症候群と診断。
中学校に通えなくなったのをきっかけに、あえて進学しない道を選んだ15歳の「生きる道探し」とは?
現在、15歳のコーヒー焙煎士として、メディアで注目されている岩野響さん、初の著書! ご両親のインタビューとともに、ベストセラー「発達障害に気づかない大人たち」著者、精神科医・星野仁彦先生の解説も掲載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
126
21世紀のつい最近のことであるのに、この本を読むと、学校の先生たちの間にさえ、発達障害に対する理解が、まだまだ浸透していないようにも見える。両親の思い切った決断やドクターとの出会いなど、「ぼくにしかできないこと」を見いだせる、適切なサポートの大切さがよくわかるし、発達障害のある人たちが、違和感を覚えないで生きられる社会を、私たちは実現しなければ、と思う。2019/05/15
いつでも母さん
119
まだまだ教育関係の方の理解は足りない現状に、こういう本は一番に読んでいただきたい。勿論全てが『発達障害』の括りで許される?免除してほしいと訴えているのではない。中学校が親も子も苦しい3年間なのだと思う。一口で『発達障害』といっても、それぞれなのが切ない。家庭環境も考えてしまう・・岩野響君、自分にしかできないことと出会えたのは必然だったのだね。君が焙煎した深くて甘いコーヒーを飲んでみたい。2018/01/20
しいたけ
112
発達障害の「あるある」が溢れていて、教本になるレベル。それだけに、診断に至るまでに時間がかかりすぎていることがつらい。保育園、小学校、中学校と、進む先々で親の育て方を責められるのも、読んでいて腹が立って仕方なかった。といってもこの本で一番大切なのは、自分の居場所を自分の心の中に作るということ。出来ないことがひとつあって出来るようにと無理するより、他の出来るひとつに夢中になればよい。「もう学校に行かなくていいよ」。車で中学に送る途中、そう言いUターンしたお父さん。そのシーンが目に浮かびたまらなくなる。2018/02/10
chimako
105
読み始めればすぐに読み終わる。でも、そこには響くんの素直な気持ちや葛藤、ご両親の心配や戸惑いや喜びが詰まっている。心にスッと染み込んでくる。豆を焙煎する響くんの真剣な横顔と家族に囲まれた笑顔が印象的。お父様が染めてお母様が縫ったであろうキナリのコートもとても素敵。解説の星野先生がおっしゃるように響くんはいくつかの奇跡が重なってうまくいったケース。同じようには行かないけれど、自分を生かせる場所を見つけられたら良いな。『虹色のチョーク』で真剣に選別していた彼の横顔思い出した。2018/02/08
s-kozy
97
アスペルガー症候群と小3で診断された岩野響さん。日本の学校という環境には適応できず中学の途中で不登校に。2017年4月(同級生が高校生になるタイミング)に自らが焙煎したコーヒーを売る店(数量限定の通信販売)を開業した。コーヒー焙煎の仕事は味覚嗅覚の鋭さや好きなことなら何時間でも没頭できる彼の特徴を活かせるものだった。この本は彼がそこに至るまでの経緯が語られたもの。本人、母、父、それぞれのモノローグで語られていて興味深い。確かに奇跡とも言える事例ではあるが、今後はこんな道を選ぶ人が増えて行くんじゃないかな?2018/02/15
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