内容説明
紫式部が、平安時代の 貴族社会を恋愛から権力闘争まで深い洞察で描いた長編小説。光源氏を取り巻く12名の女性から、恋愛への情感が滲み出た言葉を60厳選。分かりやすい現代語訳と美しい日本画で彩る。平安絵巻の世界観を味わう大人の絵本。1000年前の本でありながら、今の私たちと少しも変わらない人を愛することの本質を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もえ
20
図書館の先輩のお勧め本。源氏物語をまだ読んだことのない若い人向けに書かれたもので、全ての頁に彩り豊かな挿絵を入れて、印象的なエピソードや登場人物を原文も混えて紹介している。どれもさらっと流しているので深みはないが、源氏物語の入門にはちょうど良いかもしれない。四十一帖の幻で、最愛の紫上がなくなって1年経った源氏が、紫上の手紙を破り捨て煙となって雲の上までのぼっていくエピソードの挿絵を見ていると、竹取物語の最後に出てくるシーンを彷彿とさせる。紫式部の時代には完成していた竹取物語へのリスペクトが感じられた。2023/10/19
はる熊猫
0
大昔のフィクションとはいえ、女性視点だと源氏の身勝手さにウンザリずる。夕顔はあざとい女子というのはもはや共通認識なのか。2023/11/05
