クィアなアメリカ史 - 再解釈のアメリカ史・2

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クィアなアメリカ史 - 再解釈のアメリカ史・2

  • ISBN:9784326654420

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内容説明

植民地期から現代に至るまで、アメリカ史の基本的叙述においてジェンダー/セクシュアリティ規範とその撹乱・変容がいかに密接不可分であったか。クィア的視点からとらえ返した〈アメリカ〉を描き、人種やジェンダー・セクシュアリティを歴史叙述の不可欠な構成要素に位置づける。ラムダ文学賞およびストーンウォール図書賞受賞作。

目次

日本語版の読者のみなさまへ
著者の覚書
凡 例


 言語とアイデンティティ
 歴史が教えてくれること

第一章 迫害社会
 見知らぬ土地の見知らぬ人びと
 ピューリタニズム─個人と共同体
 純粋さと危険

第二章 性的にあいまいな革命
 奴隷にされた人びとと市民
 ピューリタニズムから啓蒙思想へ
 アメリカの男を創造する
 ただの友人
 革命的なジェンダー

第三章 クィアなアメリカを想像する
 西部への膨張
 コミュニティのはじまり
 新しい国民的文化を記述する──東部
 同性間の欲望と人種の民主化

第四章 死と芸術の民主主義
 南北戦争
 男らしさを演じる
 自由に演じる
 政体のための新しい身体
 政治と詩論

第五章 危険な純潔
 政治の語彙
 抵抗を概念化する──労働、人種、セックス
 言語の政治

第六章 舞台上の生/都会の生
 大都市の中で一緒にひとり
 ジェンダーについての新しい考えを嗜む
 私的/公的文化の出現

第七章 ジェンダーの生産とマーケティング
 男らしさを生産する
 男らしさを消費する
 最初の赤狩り──そして改革

第八章 塹壕でのセックス
 戦争、ジェンダー、セックス
 恋人たちの軍隊
 戦争を家に持ち帰ること

第九章 目に見えるコミュニティ/目に見えない人びとの生活
 セックスとひとつの運動の始まり
 紙面で公に
 丸見えの場所に「隠れて」
 ともに成長し、袂を分かつ運動

第一〇章 反乱/バックラッシュ/抵抗
 反乱のなかのアメリカ
 解放、社会的純潔、バックラッシュ
 AIDS──不屈さと抵抗

エピローグ
 歴史としてのニュース、ニュースとしての歴史

謝 辞
訳者あとがき
原 注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2024/09/28

xxx

1
アメリカの、クィアに対する受容と反発には常に矛盾があった。過剰なセクシュアリティが危険であるという攻撃と、クィアが主流文化においては抑圧された性的なファンタジーの対象にするという態度が常に共存していた。また建国期から創出された「アメリカ的男性性」はショナリズム的神話として語られる。そこでは国民の誇り、個人的名誉、異性愛的欲望が繋ぎ合う。しかし逆説的に家庭および家族によって表される「文明」が男の空間としての「荒野」に対比され、ホモソーシャル的空間を定義した→2023/12/31

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