内容説明
宝島社のショートショートシリーズ累計125万部突破!
幼い二人はなぜ殺されたのか。(中山七里「オシフィエンチム駅」)
一年前に夫が死んだ場所で、妻が望んだのは……。(安生正「白い記憶」)
この物語の意味に気づいた時、あなたはきっと戦慄する。(岡崎琢磨「三霊山拉致監禁強姦殺人事件」)
「父を殺した」と言う、祖父の言葉の真意とは。(海堂尊「赤い顔」)
宝島社の大人気ショートショートシリーズから、鮮やかで濃密な殺人事件の物語を25作品、厳選!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
87
25人の作家による25のショートミステリ。どんでん返しありでサクサク読めるので、集中力のない時にはいいかも。ラストで、ニヤリ、ゾワリ感覚がたまらない。中山七里さんは海外もの、おや珍しいと思っていたら、日本では不可能な殺人にナットク。吉川絵梨さんに至っては短編だから書ける(許せる?)ユーモアおじさん作品。こういう本はお初の作家さんが読めるのが一番のメリット。また新しい作家さんを読んで満足の一冊。2023/09/29
yukaring
68
25名の豪華執筆陣によるさくっと読めるショートショート。あっと驚くようなどんでん返しやゾッとするホラー的展開、因果応報が廻るような納得のストーリーまでバラエティに富んだお話が詰まった傑作選。のっけから面白いのは中山七里さんの『オシフィエンチム駅へ』昔懐かしの2時間サスペンスドラマを思わせる安生正さんの『白い記憶』岡崎琢磨さんのお話は途中でバサっと終わり「あれ?」となるが最後にタイトルを見てはじめて理解が追い付き旋律する心憎い演出。好みのものもそうでないものも様々なテイストを気軽に楽しめる1冊だった。2023/09/22
ごみごみ
59
宝島社のショートショートシリーズから厳選された25作品ということで、なかなか面白かった。10ページほどの短い話の中で、予想外の展開、驚きのラストが待っている。どれも殺人がテーマなだけに、ブラックなオチがほとんど。一番印象に残ったのは、岡崎琢磨さんの作品。タイトルから、その先に起こるであろう恐怖を想像させるところが巧い!2023/10/13
ひさか
39
2023年9月宝島社文庫刊。3分で読める、5分で読める、10分間ミステリー、のシリーズ文庫からチョイスした25編のショートミステリ。1作目の中山七里:オシフィエンチム駅へのインパクトが凄く、以降も驚く話が続き、質の高さにうならされた。不穏さを演出する青依青さんの表紙が良い。2023/10/24
キナコ
26
25人の作者で構成された、不連続の短編ミステリー。有名どころから新人まで様々。中山七里さんや岡崎琢磨さんの作品は見事。サイコパス系から理不尽系など様々なので、新しい作者さん捜しにはもってこい。しかし中には合わない作風もある。しかし短編のため苦痛にはならないかな。2024/04/07