内容説明
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前古典期のギリシアでは,アテナイのペイシストラトスの支配を始めとして各地に僭主政が簇出したとされ,それらには貴族政から民主制に到る発展において重要な役割が賦与されてきた.本書は,そのような従来の学説をあらためて検討し,ギリシア僭主政の本質を衝く新たな解釈を提示する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みのくま
3
本書は不思議な本で第一部は古代ギリシアの各ポリスに成立していた僭主政についての解説があり、第二部は偽クセノポン「アテナイ人の国政」解説、第三部は90年代に活躍していた日本のギリシア史研究家をボロクソに腐し、あとがきで日本の空気文化を批判して寂しげに終わる。文体も文語体に近く、令和5年に刊行された本とは思えない程だ。僭主政論および国政論に関しては、古代ギリシアが発展的に民主政に到達したとする進歩主義的歴史観は虚構であるとし、マルクス主義歴史観の批判にまで及ぶ。ギリシア史家が本書をどのように読むのかが気になる2024/06/19
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