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内容説明
文系・理系は関係ない。まずは、モデルを考えよう!
日常生活から学問、ビジネスの現場まで、論理的な思考を支える「モデル分析」の作法。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
103
思考の方法としてモデル分析の分類の仕分け4通り。①定量的モデルと定性的モデル(数学を用いるか、言語を用いるか)②普遍性を追求するモデルと個体を把握するモデル(いつ役立てるか、いま役立てるか)③マクロモデルとミクロモデル(ざっくりと切り分けるか、細部を見るか)④静的モデルと動的モデル(時間による変化を考えるかどうか)これらのモデル分析の選択によって出される回答は全く違ったものになる。同じ現実を見ても見る人の立場•職位•知識•技術•思想•価値観などの相違によって何を問題と思うかが異なる。誰のために…が大事だ。2024/02/27
KAZOO
99
少し題名と内容がそぐわない気がしました。題名よりもかなりレベルの高いことを述べられている気がしました。ですので、表題の内容を期待すると、裏切られること(わたしはいい方にでしたが)になります。大学上級か大学院初級レベルの内容を簡単に説明されていて私などはもう少し説明を多くして単行本で読みたい気がしました。モデル思考あるいはモデルを構築するに際しての説明ということなのでしょう。かなり範囲は広い気がします。2024/07/03
esop
73
思考ーある目的をとって物事に対処し納得したり解決策を見つけたりするために考える/本書のいうモデルー①物事の大切な部分だけを取り出して部品をつくる②部品同士の関係を論議的につきとめる③理解し役立てる/モデルは世に存在する複雑な現象から限られた要素を取り出し、一般的な法則や命題を導き出したり、事実を観察整理してわかった要素同士の関係から新たな正しいと思われることを見つけ出すもの/①どのような論理を用いるか②対象物のどの側面を明らかにすることを目指すのか③どの程度の緻密さで記述するか④時間による変化を考慮するか2024/11/29
よしたけ
55
モデル分析を通じた社会問題解決プロセスを学ぶ一冊。モデル作成は、要素を可能な限り捨て去り少ない部品に絞ることに始まり、マクロとミクロから幅広く分析しつつ、倒錯や手段と目的の転倒を注意しら動的なモデル作りが肝要(需要と供給は常に変化) 。日本の公共事業や政策決定に際してもモデル分析が用いられているが、著者は①手段と目的の転倒が頻発する点、②検証が正しかったかを事後検証するプロセスが欠けている点、に警鐘を鳴らす。大規模公共事業で経済は潤うものの、弱者の利益が吸い上げられる「ストロー効果」の記述も興味深かった。2024/03/16
まゆまゆ
15
ある目的を持って物事に対処し、納得したり解決策を見つけたりするために、モデル分析という思考法を紹介していく内容。誰のために、何のために考えるのかという目的合理性を意識し、大切でない部分は捨てる。定量と定性といった対になる概念を意識すること。理系っぽいというだけで自ら遠ざけることなく、様々な手法を用いて思考することを意識すべし。2023/11/15




