内容説明
「姉ちゃん……俺が見えとんの?」
生まれつき幽霊が見える体質の日花(にちか)は、迷子になっていたところ、男の幽霊にそう話しかけられた。
どうやらこの幽霊には記憶が無いようで――。
成仏を手伝うと約束してしまった日花は、幽霊の記憶を取り戻すために奮闘することに。
これは、幽霊が見える女子大生と記憶喪失の幽霊が織りなす物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩灯尋
16
幽霊が見える超お人好しのヒロインと、記憶がない関西弁の男(幽霊)との出逢い。この男は誰なのか、から始まる物語はスムーズに話が進んでさくさく読みやすかった。関西弁男子、照れ隠しでふざけているところがかわいいな。2024/10/07
史
5
こういうタイプの話で「こうなったら嬉しいなあ」って思える展開が続くとすごく嬉しい。クールだけどどこか抜けていて寂しがり屋の令嬢と、陽気だけど真摯で紳士な男が、劇的な出会いをして、結ばれるという。幽霊物語でありながらも、しかしその先を描き、そこでさらにジーンとさせるものがあり、コミカルだけど決まったロマンスを見せる。なんというか、出会うのが運命だったんだなあって。もしこの物語の地続きの話が書かれるのであれば、一人だった頃と、さらに家族が増えた頃の話が良いかな。ニヤニヤしながらグッとくる作品。面白かった!2023/11/02
さなだ
1
図書館2023/10/21
手羽先
0
Web版未読。面白かった!笑って泣けてほっこりできて、会話の掛け合いが面白くて好きです。方言(関西弁)男子が好きな人にもオススメ!2023/09/05