小学館文庫<br> 処方箋のないクリニック

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小学館文庫
処方箋のないクリニック

  • 著者名:仙川環【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 小学館(2023/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072914

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内容説明

メスを入れるのは病気じゃなくて人間関係!

『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。

「こんな先生に診てもらいたい!」書店員さん絶賛の医療小説。

東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。

目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。スイーツと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。

現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。

※この作品は単行本版『処方箋のないクリニック』として配信されていた作品の文庫本版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

42
古い洋館で医療よろず相談のクリニックを開業している青島倫太郎と患者たちの連作短篇集。医者嫌いと言ってたおじいちゃんがファンになるほど青島先生は人気者。こんな先生に診てもらいたい!2024/02/06

のんちゃん

42
倫太郎は弟が理事長の病院の一角、古びた平屋で総合内科という医療相談所を開設している。ここは医療に対する患者の質問を丁寧に聞き取り、その不安を取り除く事に重きを置いた診察室。採算の取れないこの診察室を弟理事長は認めない。だが、ここを訪れる患者とその家族は倫太郎の話から時に頑なになった考えを改め、自身の問題に納得していく。どの症例も身近な罹患者の多い、又は最近流行りの事案だ。多くの医療機関がこの様な科を置いてくれると、採算上は問題もあるが、医療訴訟等は減るのではないかと思う。どの話も納得のいく帰結だった。2023/11/11

Kazuko Ohta

32
白衣高血圧の私は『血圧陰謀論』に興味を引かれて読み始めました。でも結果的にいちばんあれこれ考えさせられたのは『奇跡のメソッド』。長期間手指の湿疹に悩まされていましたが、約10年前、もうステロイドが効かなくなっていると感じ、思いきって脱ステ脱保湿に挑戦した過去があります。このタイトルにこの装丁ならばひたすら和みながら読める話だろうと思っていたけれど、弟が癌になったときには自由診療の医師の話も聴きに行ったこともあったりして、私にとっては心穏やかではいられない話となりました。これが自由診療でなくなればいいなぁ。2024/02/06

みこ

32
ハーフパンツ姿でスイーツを求めて女性ばかりの列に並ぶ変わり者の医師青島倫太郎は相手の気持ちに寄り添うことを信条とし、実家の総合病院の片隅に総合内科というよろず相談所を開く。採算が取れないと言いながら第一章から少しずつ口コミが広がってそうな雰囲気。エリート医師だった倫太郎が総合内科を開こうと思った経緯などまだまだ知りたいことも多いのでこのままシリーズ化してくれないだろうか。2024/01/24

よつば

21
伊良部&マユミならぬ倫太郎&ミカの医師&看護師コンビ。伊良部先生ほどぶっ飛んでなくて、ハーフパンツを履いている以外は真っ当、優秀な医師。医療では治せない悩みを解決する、ハートフルなお話。もうちょっと変わり者でもよかったのでは、と思うのは伊良部先生の影響???2024/03/02

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