食べると死ぬ花

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食べると死ぬ花

  • 著者名:芦花公園【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2023/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103552116

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内容説明

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。三つの約束さえ守れば、息子が帰ってくるというが……。「もう本当に最悪でした、もちろん褒め言葉」「吐きそうなくらい嫌な話」連載時から話題沸騰! デビュー作でネット民を震撼させたホラー界の気鋭が描く、血と涙で彩られる美しき地獄。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

97
たっぷりの毒をはらんで人の心を抉る最恐に厭なホラー短編集。聖書をベースにした覚めない悪夢のような物語たち。ある家族の前に現れる恐ろしいほど美しい顔をもった男・久根ニコライ。彼はたちまち人々を虜にし、悩める人々へ優しく「贈りもの」を渡す。最愛のひとり息子を失った桜子には3つの約束を守れば息子が帰ってくるという『帰還の壺』しかし使い方を間違えると・・。彼は果たして見かけ通りの天使なのか?それとも悪魔なのか?人の心の底に巣くう闇、どこまでも堕ちてゆく愉悦。救いと絶望が織り成す美しい地獄絵図をたっぷり堪能した。2023/11/24

R

89
欝々と暗い話ばかりで、読んでいて重い気分になってしまった。ある種の宗教観をまとったお話で、超然の上位者の存在をほのめかす内容ながら、古いところで、笑ウセールスマンみたいなオチの話が多くて気が滅入ってしまった。素養がないのでわかってないのだが、神話をモチーフとした物語を現代の世相に落とし込んだもののようでもあり、救いがありそうで地獄行きみたいな話が、家族や人間関係の悪いところとともに描かれていて辛い小説だった。2024/02/19

オフィーリア

79
最悪を詰め合わせた連作短編集。この世のものとは思えぬ美青年に誘われて破滅に向かう一家の物語。一見日々の悩みからの救済に見える青年からの「贈り物」、しかしその「贈り物」は確実に何かを狂わせていく…。誰ですかこれクリスマスにお勧めしたの!?2024/01/01

☆よいこ

76
メリバ系オカルトホラー。ある一家の陰惨な結末。各人の前に現れる《久根ニコライ》と名乗る男は、星のように煌めく瞳を持ち、優しい言葉と希望と許しを与えてくれる。しかしそれは救いにはならない▽[大歳の棺]嫁いびり[選択の箱]過去に戻って人生の選択を3回[帰還の壺]死んだ息子を生き返らせる[瞋恚(しんい)の石]妹が嫌い[黄金の盃]偽装結婚[天賦の才]画家[無欠の人]医療刑務所からの手紙▽イヤミスばりの嫌な展開が続く狂気溢れるホラー。2023.10刊2024/01/25

ごみごみ

65
笑ってもいないのに常に口角が上がっている美形男子。彼はつるりとした手で頬をなで、誰もが抱えているであろう心の闇、そのすき間にスルリと入り込む。与えては奪い、選ばせては否定し、導いては惑わす。どんなに抗っても、やがて甘美な毒に操られ、狂っていく一族。とにかく不気味で後味の悪い連作短編集。2023/12/02

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