岩波ブックレット<br> 関東大震災と流言 - 水島爾保布 発禁版体験記を読む

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岩波ブックレット
関東大震災と流言 - 水島爾保布 発禁版体験記を読む

  • 著者名:前田恭二
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2023/09発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784002710839

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内容説明

一九二三年九月一日午前一一時五八分,関東大震災が発生.おさまらない揺れと迫り来る火災,そして朝鮮人襲撃のデマ…….画家,文筆家であった水島爾保布は地震発生直後から,人々がしだいに分別を取り戻していくまでの様子を書き記すが体験記「愚漫大人見聞録」は発禁処分で世に出せなかった.幻の体験記は何を語るのか.

目次

はじめに――水島爾保布と発禁版『新東京繁昌記』
翻刻 水島爾保布「愚漫大人見聞録」
一 日比谷公園にて 江戸っ子のやせ我慢
二 安政地震の昔語り 根岸の古老「ボー鱈先生」
三 浅草の混乱 大学生「ケーさん」の報告
四 津波の流言 迫る火の手
五 震災と革命待望論 興奮する「カン君」
六 水島,「破壊消火」に加勢す
七 朝鮮人暴動の流言 殺気だつ人々
八 上野公園の鳶口 襲撃された画家
九 流言と日本人 「鉄砲町」の友達
一〇 一缶五円のウエハース 画家「ジローさん」の話
おわりに――発禁後の水島爾保布
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

15
約百年前の関東大震災を江戸っ子イラストレーター・ライターが、記録し、発禁処分となり、再販からは削除された文章を、復刻し、改題をつけたもの。 水島爾保布は、谷崎潤一郎初期作に、耽美な挿画をつけていた人で、SF作家、今日泊亜蘭(未読)の父親。 江戸っ子の笑いの感覚で、震災と対応、その後の虐殺などの経緯が綴られていく。2025/10/06

ミノムシlove

8
岩波ブックレット。水島爾保布(みずしま・におう)のイラストは100年前とは思えない。2023/10/18

aochama

5
関東大震災後数日の様子を描いた作品は多数ありますが、流言の端緒と思われる様子の記載のほか、下町の様子を生々しく描いており、まさにドキュメンタリーです。発禁になっただけのことはあります。流言に関して言えば、集団心理である以上、近時もこれからも地震災害では同じことが起こることを予感させます。2025/11/24

メイロング

5
当時使ってたことばがそのまま用いられることによる、VR的な没入感。関東大震災は昔の話という前提を取り払い、明日もわからない混乱の最中の民衆のひとりとして震災を体験できる。そして問題の第7章、当時の人間がヤバいのではなく、明日大地震が起きたら同じことしでかしそうな危険さがヤバい。「おわりに」で触れる現代の陰謀論とリンクする恐ろしさに心震える。本当によく国会図書館に残っててくれたもの。この人の長男が今日泊亜蘭というのもびっくり。2023/10/03

Aby

4
関東大震災の流言と人の行いを「漫文調」でまとめた人がいた(当然,発禁処分となる).昔の人がどうかしていたのではなく,今でも同じことをする人はいるだろう.人間,そう簡単には変わらん.◆検閲官の書き込みがある正本が残されていることも驚きだ.2024/09/30

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