内容説明
「欲しいのは、恐怖のみ」
怪談界一のへそ曲がりが正面から「恐怖」に挑むガチで怖い実話怪談!
怪談が怖いのは当たり前、他人と同じものは書きたくないと
怪談の横道を行き続けたひねくれ男が原点回帰!
ただひたすらに恐怖のみを追い求めた本気で怖い実話怪談。
生前、祖父が神様と呼んだ庭の巨石。石に向かって手を合わせると禍々しき言葉が耳に…「神様」
ハンカチを飲み込む奇行で窒息する社員が続出する会社。布の柄には見覚えが…「願い」
稀代の占い師と呼ばれた伯母が若い二人に残した予言。伯母の死後、恐るべき怪異が…「二人」
ある男性と関わると世界が歪みだす。洗脳を超えた奇怪な術の正体は…「ここに漂え」
ほか、浮世と幽世の闇を奥の奥まで覗ききった底冷えの1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
27
「不安」シリーズが良かった。短くて淡々としているのが実話っぽくて。恐怖とは?最近私も強さに慣れてしまって麻痺気味なので気をつけます🤣2023/10/04
ナオ
8
最後の小説風の話がよく分からなかった。どう理解すればいいのか。 でも、体感として厭な話ではあった。敏感な人が読むとまた違う感じなのかな?「神様」が何とも厭な話ではあったけど、念ずれば叶うとゆー事なのかとも思ってしまう自分の心よと思った。一番そばにいる人の死を一番に願うって、それが一番の地獄だよなーとも思う。しかし、最後の話よ、どう解釈すればよいのか2023/09/15
misui
7
怪談作家の個性は怪異のどこにフォーカスするかで変わってくると思いますが、それはたとえば現象だったり場所だったり社会だったりするのですけど、高田氏は怪異に巻き込まれた人の生を見つめるタイプの作家です。素直な怖さではなく捻じ曲げられた生の怖さ、そのどうしようもなさが封じ込められていて、これはこれで得難いものだなぁと。2023/09/03
尾白
6
珍しい話が多いような感じで、とても面白かったです。我が子を慈しめない母への「忠告」は辛い。題名は「コンビニ伝説」で何となく軽いのに、ある2つの物だけを買い求める客はもう来ない、と知ってしまうと気になる話2023/11/06
真夏日和
6
恐怖のかたちはひとそれぞれやけど、ほんまの恐怖は経験したくはないなと心底思う。 今回の一冊で心に残ったのは『我が家』 家が何も原因がないのに怪異を引き起こしたらどこにもいけないし、逃げられない。 ワタシも戦うことが出来るかな。それか見えないふりをする。あと『願い』『付着』二重の意味で怖いです『知らせ』『不安 九』『ホステス達』人と会う仕事はヤバいものも呼んじゃうのかなー『海』などが怖かったですよ! 『不安 十九』もヤバかった。誰も来ないような秘湯でも調べてからじゃないとヤバすぎる。 2023/09/13