これからのインド 変貌する現代世界とモディ政権

著者名：堀本武功【編】/村山真弓【編】/三輪博樹【編】

東京大学出版会（2023/09発売）

• ISBN：9784130330824

内容説明

現代インドがモディ政権のもと,どのように変貌しつつあるのか,政治・経済,国際関係と社会の実態を明らかにする.コロナ禍にあっても支持を維持するモディ政権が,いかなる新しい政策を実施し,新しいインドを実現していこうとしているのか,グローバルな変化との関係のなかで描きだす.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[BLACK無糖好き]

2014年にインド人民党が総選挙で勝利し、モディ首相の元でインドにどのような変化が生じたか、政治・社会・経済・外交、多面的に分析。注目した点は、国民に効率的な行政サービスを提供するための「アーダール」という固有識別番号制度、生体情報の紐付けと運用での問題。他にも灌漑用に利用する地下水の汲み上げ量の将来的な抑制の課題。◇外交においては、グローバル、リージョナル(インド太平洋)、ローカル(南アジア)の三レベルで展開されている。大国化を目指しながらいかにバランスを取るか、今後、難しい舵取りが予想される。

2022/07/13

[Koki Miyachi]

インドの現況を知るために。モディ政権を中心に世界の中におけるインドの政治的状況を知ることができる。邦訳されているインド関連書籍が少ないので、巻末の参考図書が役に立ちそう。

2023/07/04

[Go Extreme]

モディ政権とこれからのインド　2000年代以降のインドの展望：2010年代のインド政治　2010年代のインド経済　大国を指向するモディ外交　変動する内政・国際関係：2019年インド連邦下院選挙　モディ政権の参謀本部　拡大するインドと日本の協力関係　インド台頭論と2000年代以降の印中関係　インド外交とインド太平洋の包摂性　変位する経済・社会：世界最大の公的雇用プログラムの政治経済学　デジタル金融サービスを通じた課題解決　モディ政治の電力政策　モディ政権と女性問題　新型コロナウイルス禍に始まる2020年代

2021/04/19