新潮文庫<br> 死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人―(新潮文庫)

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新潮文庫
死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人―(新潮文庫)

  • 著者名:池谷孝司【編著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101387116

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内容説明

2005年、大阪で若い姉妹が惨殺された。犯人の山地悠紀夫はその5年前、実母を殺し、少年院で矯正教育を受けていた――。裁判で山地は「さっさと死刑にしてくれ」と主張。2009年、一切の真相を語ることも、反省することもなく絞首刑となった。享年25。その短い人生でなぜ3人も殺めたのか。彼は化け物か、それとも……。緻密な取材で事件の深層と凶悪犯の素顔に迫る、衝撃のルポルタージュ。(解説・あさのあつこ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

159
タブー文庫。】母親殺し。少年院から出て、再犯。二人の女性を殺す。少年院のありかた、社会での受け入れの仕方。一人一人で生き方が違うので、一人一人で異なる対応が必要なのかも。一律で何か対応するという方法だけでは、人間の問題は解決しない可能性があることを示唆している。弁護士、医師との質疑記録あり。2015/04/23

いつでも母さん

117
タイトルが痛い。『で』って何?山地の罪は何が背景にあったとしても許されはしないし、消えはしない。この本で山地の特性とか障害とか色々ハッキリさせたいのだろうが、これは今現在『発達障害』を抱えている方には疑問や不満があるかと思った。本音を聞きたかったようだが、それはこちらが思う(思いたい)本音では?と勘ぐってしまった。有ってないような本人の本音で、殺した事実を擁護出来るはずもなく・・日本人が好きな原因究明における研究者の多い事に正直ガッカリ。巻末のあさのあつこ氏の寄稿は非常に読みやすかった。2015/12/02

パフちゃん@かのん変更

80
重い話で、読むのに時間が掛かりました。アスペルガーは文章の行間が読めないような性格ですが、だからと言って殺人事件を起こしやすいとはいえない。母親殺害後少年院に入り、5年後に何の関係も無い若い姉妹を惨殺した。その真相を語ることも反省をすることもなかった。サイコパスでしょうか。どうすればよかったかという打開策も無く、イヤな気持ちだけが残った。ただ、アスペルガーが悪いのではないとはっきり言いたい。2015/04/15

さおり

68
罪を犯す人とそうでない人の境目は何なのか。私とあの人の地続きの、どこに境界線はあるのか。それとも、そんなものはないのか。診断は必要な支援を得るための一助。わけて、自分や我が子とは違う(から自分たちは大丈夫)と思うために、あるのでは決してない。私にできることもあると、考えさせてもらえる立場にいることに感謝。人が人を裁くということ。人が人を思うということ。考えることに終わりはない。2015/05/03

いしかわ

63
全く空気が読めなくて、的はずれな事ばかり言う 変わってる子が周りにいた。その子は周りの輪をどんどん乱して、孤立していく。その子が広汎性発達障害だと、最近になって知った。昔に比べれば、人々の理解も深まっているかもしれないが やはり、こういった小説を読むほどに世間の、そして自分の理解不足を知る。殺人を犯すのは その人のみの問題ではない。周り次第、周りの理解次第でその先は大きく変わるのではないか。救いを求めている小さなサインに気付ければ、きっと何かが変わるのではないだろうか。2014/01/12

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