内容説明
ロシアのウクライナ侵攻により、核兵器使用の脅威が高まっている。果たして、第三次世界大戦は起こってしまうのか。「プーチン伝」「ロシア・ソ連史」「プーチン体制の光と影」「ウクライナ戦争の展開と今後の展望」「核のエスカレーション(過激化)」など、いま最も知りたい世界情勢の“これから”を、国際政治学者の舛添要一が分析。プーチンの行動原理と、世界のゆくえを論じる。
目次
まえがき
第1章 スパイに憧れた少年が大統領に
第2章 「タタールの軛」と帝政ロシアの遺産
第3章 ソ連邦とスターリンの遺産
第4章 ルサンチマンと成功体験
第5章 幻想の外交・相互依存関係と文明の衝突
第6章 戦争の展開
第7章 核の選択と新しい国際秩序の模索
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
18
48頁。「タタールの軛」がその後のロシア人の思想と行動に大きな影響を及ぼし、ロシアの発展の方向を左右したことは確かである。モンゴル支配の影響の第一は、安全保障の重視である。陸続きのユーラシア大陸を席巻する騎馬民族にロシアは蹂躙された。外敵に対して異常なまでの警戒心を抱くのは当然である。NATOの東方拡大を警戒した心理がそうである。かつてのソ連の衛星国だった東欧諸国が次々とNATOやEUに加盟していく状況はロシアにとって耐えがたいものであった。そこで国境を接する最後の砦、2023/11/07
takao
3
独裁者の系譜:モスクワ・キエフも破壊された「タタールの軛」にさかのぼる(著作)ヒトラーの正体 け、×ムッソリーニの正体、スターリンの正体 だサン238.07Ma69s 2024/05/15
Oki
3
ヒットラーやスターリンのような独裁者はもう出てこないかと思っていたが、全く同じようなプーチンが出てきたということは人類の進歩はまだまだということか? 嘘や暴力(暗殺や虐殺)やズル(腐敗や賄賂)に対する敷居が限りなく低い虎狼の血をもつ人間がまだ大国で独裁の地位を得るとは。 虎狼の血の独裁者がもたらす不正な利益を喜ぶ、greedyでarrogantで低レベルの大衆(国民)が独裁者を支え、大量のまともな人間は国を出て行ってしまうとは。2023/09/11
志村真幸
1
舛添さんは、ウクライナ紛争が始まって以来、国際政治学者として大量の論考を執筆している。それらの集大成として書かれたのが本書となる。 紛争の原因をロシア/ウクライナの歴史的な流れから説明してくれている。プーチンのような人物がどのような文脈によってあらわれ、ロシアで政権をとるに至ったかが、ハッキリと理解できた。 また開戦前夜から現在までの紛争の過程が、詳細かつよく整理されて示され、このあたりをしっかり押さえておきたいひとには、とてもありがたい一冊だろう。 どうすれば停戦が実現できるかの分析なども。2023/06/14
44KW
0
舛添要一さんの本、3冊目。近所で講演を聞いたのがきっかけで読み始めたけど、圧倒的な情報量にただただ感服。教養のある人、というのは、こういう人のことを言うのだろうなと思った。また、次の土曜日も講演聞けるので楽しみ!2025/02/26
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