幕末維新史への招待

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幕末維新史への招待

  • 著者名:町田明広【編集】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 山川出版社(2023/08発売)
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  • ISBN:9784634152311

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内容説明

幕末維新史研究の最前線で活躍する気鋭の研究者が、それぞれの専門分野から、研究上の到達点を一般向けにわかりやすく紹介。 戦国時代と並び、歴史小説や映像作品などエンターテインメントの題材として扱われてきた幕末維新期だが、その一方で、他の時代に比べ、研究成果と一般認識の差異がより大きい。 そこで本書では、「時代を変えた英雄たち」といった視点ではなく、幕末維新期における朝廷・幕府などの諸勢力や当時の社会状況、事件・戦争について、「一般には○○と思われているが、研究上では△△ということがわかってきている」という切り口で、当時の日本と日本を取り巻く国際環境を理解する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

85
最近増えてきたような気がする初心者案内本。多様な論点がわかりやすく初心者向けに解説されている。俗流歴史書に於ける徳富蘇峰と司馬遼太郎の悪影響の大きさには苦笑するしか無い。とは言え、この様な書籍が他の分野にも出るようになれば、それだけ我が国の文運の盛んならん事が確約されるのだ。2024/02/14

サアベドラ

31
幕末・維新史の現在の研究成果を各分野の研究者が一般向けにわかりやすく紹介した本。2023年刊。いわゆる研究入門ではないため専門文献や論文の紹介は最低限だが、その代わり新書や選書など、一般読者でも手に取りやすい文献が多く紹介されている。幕末は戦国と並んで人気のある時代なだけに小説やドラマなどで取り上げられることも多いが、その分学界ではとうの昔に棄却された古い説やイメージがいまだに流布している。本書のようなプロによる啓蒙やイメージの修正は定期的に行う必要があると考えるし、歴史研究者の職務の一つとさえ思う。2023/07/19

星乃

5
現在、一般的に広く受け止められている幕末維新の持つ革新的で力強いイメージは第二次大戦後日本が弱まってる中で自信を取り戻すために植え付けられたものや、司馬遼太郎の世界観であったりして誤解もある。本書は学術的に主流となっている最新の捉え方をわかりやすく解説。個人的には振り回したり振り回されたりの孝明天皇の思考が気になる。皇室関連の話題は筆の運びも慎重にならざるを得ないだろうけど。薩長は如何にして天皇を担ぎあげ取り込んだのか。様々な人の運命が劇的に翻弄された時代。遠いけどそんなに遠くない時代と感じた。2023/05/13

onepei

3
長州の軍隊と明治陸軍の間は断絶、明治海軍は幕府海軍の居ぬき、などおもしろかった2023/06/04

転天堂

0
近年研究が展開している幕末維新史について、いわゆる「司馬史観」などからも離れ最新の動向について、多くの研究者が簡潔に解説している。一会桑の立ち位置や薩長同盟の成立など勉強になった。2024/04/08

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