内容説明
幼い頃に父を失い、家族を支えながら過ごしている高二の真菜。あるとき、友達とのトラブルが原因で過呼吸になったところを、同じクラスの桜人に助けられる。近寄りがたい存在だった桜人に『自分を偽って、友達と一緒にいる必要ないだろ』と言われ最初は戸惑うけれど、そこから真菜の世界は変わり始めた。桜人と同じ文芸部に入ると、彼の美しい文章を読んで更に彼を知りたくなっていく。しかし、桜人が真菜を助けたいと思う気持ちには、ある悲しい過去が関係していた―。隠された切ない秘密に、涙が止まらない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
6
父を失い、家族を支えながら暮らしている高校二年生の真菜と同じクラスの桜人との恋模様と真菜の成長を描いた青春恋愛小説。何というか、読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいストレートな青春恋愛劇だった気がするな2023/10/02
色素薄い系
3
面白かったです。お互いが救い救われる関係なのがとても良い。真菜から笑顔が消えたのは自分のせいだと思っていたけど実際は勘違いで、でも今の彼女を変えたのは間違いなく桜人の言葉で。気付かれなくていいから影で支えるって献身を砕いた真菜の言葉で桜人が罪悪から解放されて2人歩む未来が訪れて良かったです。さっちゃんって誰だよって思ってたけど名前ヒントだったんですね(全く気付いていなかった)。2024/09/23