中公文庫<br> 国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち

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中公文庫
国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち

  • 著者名:山川徹【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 中央公論新社(2023/08発売)
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  • ISBN:9784122074095

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内容説明

「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。

最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。

異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カノープス

2
初読み作家。かつては野球少年、今ではフットボール・フリークの自分は熱心にラグビーを観ていた時期がない。それでも平尾・大八木という名前は知っているし、同様にラトゥ、マコーミックという選手も知っている。黎明期から日本のラグビーを支えた外国人ラガーマンの足跡を丁寧に追う。読み終えると「日本のために」戦う彼らの事を、理屈を越えて【我らの代表】として誇らしく思える。その魂の気高さに触れた時、フットボールに失われつつある「品位」を非常に羨ましく感じた。2023/12/03

タイガーバーム

1
ラグビーというスポーツは、他の競技と違い国籍を問わない代表制がある。それはこのスポーツの成り立ちやラグビー憲章の精神が体現されたもの。私たちのいる社会が容易には超えられない壁を取り払い、他者を本当の意味で尊重するからこそ、まさに国境を越えてスクラムが組まれる。その事が他の競技からは得られない大きな感動につながるのだと。もちろんここにたどり着くまでには先人たちの多くの苦労や葛藤、軋轢もあったということを各エピソードが教えてくれる。今後の、否すでに直面している私たちの属する社会のあり様を考えさせてくれた。2024/04/15

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