内容説明
木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。
言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。
ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。
そしてどんな結末を迎えるのか。
目撃せよ。
過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、
それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。
――木下龍也
美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、
回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。
ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。
――鈴木晴香
※電子版は【通常版】のみとなります。また、電子版は紙版と若干装丁が異なります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
78
短歌が好きな人や恋愛小説が好きな人・恋愛をしている人にぜひ読んでほしい本になっている!本屋に行き平積みされているに気づいて手に取った。虚構のラブストーリーと帯に書かれた短歌集。惹かれる。これは本の魔力だ!と思い読んでみた。通読して思ったことは初めてマーマレードを食べたときのあの甘さの中にあるほろ苦さあるあの感覚に似た本だなって思った!短歌を読みなれていないひとでも読むことが出来て短歌沼にはまってしまうのではないかと思うほど良かった!2023/11/05
榊原 香織
61
”一年の夜空すべてを見届けて〈永遠〉で終わらせるしりとり” 男女二人の恋愛短歌。何度もわかれたりくっついたり?ストーリー性があるのかな?そして驚きの・・2023/11/17
まる
51
男女二人の歌人が交互に詠う相聞歌。五七五七七だけで描かれた小説。すごい。 愛が詰まっているだけかと思いきや、少しずつ時間が進むにつれ不穏な空気に。 何かがどこかで壊れていく音が聞こえてきたような息苦しさに胸がつかえる。こんなに短い言葉が持つその力に脱力。 「走馬灯みたいなメリーゴーランド止まるのではなく消えていくだけ」メリーゴーランドにはもう誰も乗っていない。 2023/11/13
チャーリブ
41
二人の歌人による相聞歌のような試みかなと思いながら読み始めました。「海辺」「キス」「同棲」「村上春樹」「未読無視」そして「包丁」といったストーリー性を感じさせる言葉が並びます。2人の歌をあわせて読むよりもどちらか一方の歌だけを通して読んだほうが読みやすいかも。最後の「狂気」はなかなかのもの。○2023/11/24
水色系
32
恋人のふたりの生活かと思ってたら徐々に不穏な展開になる。物語的。楽しく読んでたら落差がすごい‼︎ゴシック体は木下龍也さん、みたいに、字体で詠んだ人を判断できるのも面白いね。/本棚にふたりの過去を並べれば『海辺のカフカ』上上と下下(P65 木下龍也)/言葉まで脱いでしまったようだったふたり名前だけを呼び合って(P68 鈴木晴香)2023/09/17




