内容説明
真面目な生徒会長、清瀬まつり。彼女が放課後ラブホテルで何しているのか、その秘密を知ってしまったことから、おれと彼女の関係は始まった。ホテルでおれに見せるまつりの表情は、学校の物とはまるで違っていて――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
57
題名と内容が全くあってないし登場人物の使い方が下手な気がする。透姉なんてどう使いたいのかよくわからず。せっかく挿絵がいいのに内容はただの多重人格の登場人物の恋愛を描いているだけ。パパ活してることに対しては仕方ない環境かもしれないけど、にしても母ちゃんの存在もなんなん? 期待してたからこその落胆が半端ない作品でした。これで続編があるとは思えんけどなぁ。2023/12/16
芳樹
37
扇情的な表紙と標題からどんな背徳的な物語なのだろうと思いましたが、想像したような背徳感は感じられず、むしろ純粋な愛を感じる青春物語でした。とはいえ、主人公・颯大、メインヒロインのまつり、そして彼女の親友で颯大が思いを寄せる同級生のゆきの三人がいずれも心に何らかの欠損を抱えており、そのことに起因する歪な三人の関係性を中心とした人間模様が本作の肝であると感じます。そして、その関係が彼らだけで閉じた世界を形成しているというのがたまらなく面白い。そんな三人がこれからどう変わっていくのか。続きを楽しみにしています。2023/10/03
佐治駿河
34
ヒロイン(まつり)のパパ活している設定は、本当の意味でパパ活しているなら悩むならわかるけど、処女ならそこまで悩まなくてもいいのではないだろうか?この物語の流れなら実際にパパ活していることに対して自責の念があり自暴自棄的な状態を主人公(颯太)の真摯な行動に改心していく物語であればもっとしっくりきたと思う。今ひとつ物足りない一冊です。2024/05/24
よっち
31
真面目で人気者の生徒会長・清瀬まつりが、夜の渋谷で一体何をしているのか偶然知ってしまった志木颯大。捻くれていて寂しがり屋な彼女と紡ぐ青春小説。秘密を知った颯大を別人のような笑みで脅迫するまつり。彼が意識する彼女の親友・藤沢ゆきとの恋をけしかけ、共に過ごす時間が増えてゆく中でまつりのことも意識するようになってゆく颯大。まつりの複雑な事情が明らかになってゆく一方、それぞれの本音が見えてくる展開はなかなか来るものがありましたけど、それでも本当に大切なものを身体を張って守った気概とその結末には心揺さぶられました。2023/08/19
わたー
21
★★☆☆☆Not for me.片想い相手の親友で、生徒会長も務める優等生のまつり。ある日彼女が道玄坂でパパ活している場面を目撃した主人公は、それを秘密にする代わりに片想い相手との仲を取り持つことを持ちかけられて…な物語。一般的な社会に生きにくさを感じているような少年少女が出会って、傷をなめ合うようなラブコメを書きたかったのだろうと推測できるが、その主題以外の描写が非常にノイジーだったように感じた。主人公の憧れで初恋の相手だった女性が、買春で若い男の子を性的に食ってるとか、2023/08/28