内容説明
【電子版巻末にはまかろんK先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
職場のストレスで倒れ、休職してしまった社会人四年目のちよこ。
行き場のない彼女はある日、吉祥寺にあるシェアハウスを紹介される。
そこには管理人の春枝(はるえ)をはじめ、歳の近い女性が苦手な史人(ふみと)、
不登校中の中学二年生・柚紀(ゆずき)など、世代や性別を問わず、
さまざまな「疲れた人たち」がいた。
泣くのが下手になったすべての人へ贈る、
ハーブの香り漂う、優しい再起の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
229
人生を生きて来て職場でアパートで学校で心ない人々に傷つけられ心と身体を崩した3人の若者たちを受け入れてくれた女主人が営むシェアハウスの物語。様々な種類のハーグティーの香りが傷ついた人達の身も心も優しく癒してくれます。人生のやり方は一つとは限らない。親の望む道を忠実に歩む事だけが人生ではない。いろんな人生についての大切な事を教えてもらえる一冊です。優しい女神のような女主人にも娘との間に問題があって親と子の関係性についても貴重な人生の心得が得られます。繊細な性格の方にお奨めですよ。 #NetGalleyJP 2023/09/15
まる子
24
それぞれ学校、職場、私生活、家族の間で悩みを持った人たち。何に喜んで、何に傷つくかはそれぞれ違っていて、相談した相手は自分の中の物差しで考えてしまう。ますます悩みは尽きない。そんな人たちがシェアハウスで過ごし、ハーブの優しさと人の温かさに触れて気づいたことは「幸せになるか、不幸なままでいるかは、自分次第で選択できる」こと。人の中の物差しを変えるのは難しくても、自分の気持ちを伝える事はできる!すれ違った心を、傷ついた心を癒すきっかけになれたらいいな。時々ウルっと🥹2023/09/19
遙
23
表紙が鮮やかでキラキラしてて思わず手に取りたくなる一冊ですが、内容も違わず優しく元気付けられるようなものでした。 様々なハーブティーがその時々に癒してくれる。カモミールティーやミントティー。 ラベンダーの足湯のシーンも好きでした。 高圧的な上司、身勝手な同僚、気持ちを理解してくれない両親、分かり合えなかった家族。 弱い自分を否定しないで。自分を責めないで。 まずは美味しいハーブティーを飲んで、傷を癒していきましょう。 自分に合ったハーブティーを探したくなりました。2023/10/18
キキベル
9
人間関係に疲れ、傷ついた人たちが集まるシェアハウス。 傷ついた経験があるからこそ生まれる人への優しさや人との距離感。 ハーブを使ったお茶や食事を一緒にとりながら身も心も癒されていく感じ。 ちょっと疲れたかなぁという時に、ハーブティーを飲みながら読みたいな、と思いました。
飲も飲も
7
心が疲れた人たちが暮らすシェアハウス。管理人の春枝、休職中のちよこ、ストーカーにあい、若い女性が苦手な椎名、不登校の柚紀。心が休まる素敵な場所でした。2024/03/12