母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体

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母の壁 子育てを追いつめる重荷の正体

  • 著者名:前田正子/安藤道人
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 岩波書店(2023/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000615990

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内容説明

保育園入所のために妊娠中から保活,父親は仕事に忙殺されワンオペ育児,時短を取れば職場では二軍扱い.ある自治体で認可保育園に入所申し込みをした全世帯への調査から見えてきたのは,絡み合いながら母を追い詰める「壁」の存在だった.自由記述に溢れる悲痛な肉声から,浮かび上がる「日本の母の生きづらさ」.

目次

はじめに 母親たちの肉声
第1章 母を追いつめる三つの壁
第2章 保育園入所が母親の運命を変える 調査で何がわかったか
第3章 保育の壁「子育て支援」が母を束縛する
第4章 家庭の壁 父親はパートナーか壁か
第5章 職場の壁 性別分業でつながる家庭と職場の壁
第6章 子ども罰とコロナ禍 母の壁は変わるか
おわりに 真に子どもを持つことが祝福される社会を

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

82
子育てと仕事やキャリアについて直面する母の壁。これは当事者だけの問題ではなく、父親・双方両親・幼稚園、保育園・双方職場・行政機関その全てに何らかの問題がある。我が家はここに記されている状況を正に通過中の家庭。連連と記されている父親のそうならざるを得ない状況に身をつまされる。更に本書以外で吐露すれば、若い父母を働き方改革だ育児だと早く帰らせ残業をしている同じ年齢の子を持つ我々年代父母は別なのか。また若い世代は残業させられない。結果、就職大氷河期の我々団塊ジュニア世代は何故かいつもババを引かされている気がする2024/05/19

のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅

13
『保育園落ちた日本死ね!!!』のインパクトは大きかった、これほど母親の苦悩を短い言葉で示されたフレーズは無いんじゃないだろうか。でもあの後どれだけ改善されたかというと、なかなか必要なタイミングで入れない状況が続いていて、何も変わっていない気がする。結婚前の人がこの本読むと子どもを持つのをためらうんじゃないか、そのくらい厳しい現状に改めて苦しくなった。この本は、これから結婚して家庭を持つ人、特に男性が読んでよく理解し、子の母親となる妻が抱える壁を小さく軽減するよう行動しないといけない内容だと思う。2023/10/22

Olive

10
著者は,2017年,認可保育園への入所申請をした2203世帯によるアンケート調査を実施した.そのデータから母となった途端,正確には妊娠が判明した途端から女性には,保育園の壁,家庭における性役割分担の壁,職場の壁という3つの壁が立ちはだかるという.保育園入所のために妊娠中から保育園に入るための活動をし,夫は仕事に忙殺され家に帰ればワンオペ育児,職場で時短を取れば二軍扱いまたは退職を迫られる.2023/10/26

yunyon

6
保育の壁、家庭の壁、職場の壁、それぞれその存在は私が子育てする前からずっと存在していて、それが当たり前で当然なものと感じていたから、この本を読んで結局、その壁に対してどうするかは個人の生き方に任されていて、『自己責任』の名の下におかれてしまう。この本にも結局解決策に関わるものはなく、この先も壁の前で悩むお母さんがいるのかと思うと切ない。2023/08/23

5
★★★☆☆ 今まさに聳え立つ壁を感じてる。順調だなと感じるのはほんの僅か。他のお母さんたちはどのようにして乗り越えているのだろうか。それぞれの事情が違うから聞いたところで解決にはならないけれど。参考程度にはなると思いながらも聞けずにいる。それにしても、日本での子育ては闇が深い。嘆かずにはいられない…。2024/01/12

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