内容説明
実は途上国並みの水洗トイレ、電柱事情。医師の人数や集中治療室は少ないのに、精神科ベッド数は断トツ世界一。韓国よりも安い賃金、低い製造業の労働生産性、低い大学進学率。子供、若者の自殺大国。外国旅行は「高い買い物」になった日本人……等々、50を超える国際データを比較検証。少子高齢化が進み、格差が広がる日本の衰退は防げないのか? 実質的に世界一の資産大国・債権国でもあることなど、希望の芽をどのように花開かせればいいのか? データ分析のプロ・元国税調査官が読み解く。
1章 社会インフラは途上国並み
2章 病院は多すぎ医者は少なすぎ…いびつな医療界
3章 なぜ日本経済は中国に喰われたのか?
4章 先進国で最悪の貧富の格差
5章 世界最大の債権国
6章 少子化問題は起こるべくして起こった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
16
日本の経済の停滞と衰退。本書ではそれを具体的なランキングをもとに分析する。まず問題視されているのがインフラの老朽化。上下水道はボロボロの状況で、八潮市の陥没事故が記憶に新しい。でも電柱の本数は世界一を誇る!笑えない。経済の衰退。かつて世界を席巻した日本の電機メーカーも、海外進出による技術流出で凋落の一途を辿っている。輸出企業に対する消費税のカラクリには腹が立つ。消費税で設けているではないか!そして少子化対策の致命的な遅れ。それどころか、少子化に拍車をかける無策な政府。この闇は、いつまで続くのでしょうか。2025/03/12
tonnura007
15
元国税調査官が様々なデータを用いて、インフラや医療など、多岐にわたる日本の問題点をあぶりだす。 OECD加盟国のランキングなど他国との比較を用いることで、日本の抱える課題がわかりやすいのは良かった。病院数や病床数が多く一見医療が充実しているように見えるが、実はICUが少ないことや精神科入院病床数と民間病院が多いことは以前から指摘されていた。この問題点がコロナ禍において白日の下に晒された。 一方で、統計データから著者が導く結論が飛躍しすぎているものも多く、そのまま受け取るのは危険である。2024/06/09
あんさん
14
公共事業、医療費、国内設備投資、貧富の格差、低い賃金と生活保護、キャリア官僚の天下り、子どもの貧困等々。個々には新聞やワイドショーに出てくるような内容がまとめられている。諸外国と比較したデータを見ると政治の論点になりそうなことばかりだが、政治ニュースは補助金・税金・人事のような表面的なことが中心で分かりにくい。地域振興もいいが、国会議員の選挙では本書で挙げられたようなことを論じてほしいものだ。2024/08/19
スリカータ
12
読むと気分が落ち込み暗澹とした沼に嵌りそうなので、敢えて真剣に読まなかった。精神科病床がダントツ世界一というが、精神疾患患者に加え社会と隔離する為の入院も多いのだろう。2024/02/03
BluePlanet
10
★4.3(3.55)2023年8月発行。ここまで日本の世界の中での地位が落ち込んでいたとは、悲しくなりますね。実は途上国並みの水洗トイレ事情。医師の人数や集中治療室は少ないのに、精神科ベッド数は断トツ世界一。韓国よりも安い賃金、低い労働生産性、低い大学進学率。実質的に世界一の資産大国・債権国ではあるが、少子高齢化が進み、格差が広がる日本。あのジャパンアズNo1だった日本はどこに?政治家、官僚の責任ですね。いや、今のゲームに熱中する若者を見ていると、この先日本は衰退していくのだろうか?日本人の底力に期待!2024/02/10




