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内容説明
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『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「書くことで自分を好きになる」本。他者より先に、自分との人間関係を構築しよう。うみのなか中学校に通うタコジローが、ヤドカリおじさんに出会い「日記を書く」ことを通じて新しい自分を見つめる寓話。イラストもたっぷりで読書が苦手な子も読みやすい。なんとなくさみしい。なんとなく消えたい。そんな孤独な夜に寄り添い「ひとり」になる勇気が持てる一冊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
110
イジメられている中学生が主人公。自分に自信のないタコジローくんは体育祭の選手宣誓をすることに。みんなが自分を笑うためにバカにしているのではないか?下校の帰り道にも涙が出る。モヤモヤは誰かに話すとスッキリする。それは頭の中を大掃除するような気持ちよさ。書くことは自分と対話すること。誰にも言えないことは自分に相談すればいい。日記という形で。メモは言葉の貯金。『考えごと』と『心配ごと』を整理してみる。そうすると悩みの泡は片付いていく。友達のイカリくんの存在がとても大きい。中学生に薦めたい。良書だと思う。2023/11/12
☆よいこ
98
YA。分類149。自己啓発本(日記を書こう)▽海の中の中学校に通うタコジローは、すぐに真っ赤になることをからかわれて虐められている。学校に行きたくなくてさぼった公園でヤドカリのおじさんに出会う。少し怪しげなおじさんは、貝殻の中に広い部屋を持っていた。そこで「日記」を書いている。落ち込んだタコジローの話を聞き、「書くこと」をすすめてきた。10日間だけ日記を書く約束をしたタコジローは、おじさんのアドバイスで成長していく▽擬人化ならぬ、擬魚化の世界。分かりやすくて良本。大人にもおすすめ。2023/11/06
ロクシェ
61
評価【◎゚】YA文学の仮面をかぶった「文章哲学」の本。メンターとの出会いで人生が好転していく迷える子羊が主人公という物語の構成は、同著者の『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の青年と哲人を彷彿とさせる。また、男子中学生と物知りおじさんという関係性は、漫画版『君たちはどう生きるか』そのもの。しかし本作がユニークなのは、男子中学生を「タコ」、物知りおじさんを「ヤドカリ」にした点だ。海洋生物たちが暮らす海の中を舞台としながらも、シーチューブやシェルフォンなど、現代日本と同等の文明レベルを再現している。そのため、↓2023/10/22
Natsuko
53
「思ったことを自分の言葉にして文字として書き残す」ことの意味を投げかける一冊。読み終えたとき、自分の内側からじわじわと湧き上がるものを感じた。子供のころから字を書くこと、文章を書き、後で読み返すことが大好きなわたしだが、何度も深く頷き夢中でページをめくった。こういう内容の本はいくつも世に出ていると思うが、見識者が理論的に述べるのではなく、サザエさんとちびまるこちゃんとドラえもんの要素を混ぜ合わせたような「うみのなか中学校」というファンタジーの世界で、タコジローを通して心に訴えかけてくれるのがいい。2023/10/22
青木 蓮友
48
こ、この本は、、凄くないですか?本気で助けようとしてる。気軽に読みはじめて途中からびっくり、こういう本て今までなかったんじゃないでしょうか。子供の年齢の人はもとより、今を生きるすべての人々が読んだほうがいいと、本気で思いました。だって誰も教えてくれなかったことですもん。わたしは、2018年に「ほぼ日」が出した5年手帳で日記をつけています。2018ー2022、そう、ちょうど真ん中の2020年にコロナです。コロナ前とコロナ後、自分にとってとんでもなく貴重な読みものとなりました。とにかく、自分しかいませんから。2023/11/08