内容説明
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人の心はこう変わり、こう癒されていく!――人気漫画『天才 柳沢教授の生活』を心理学者がサイコセラピィの視点から語る。
● 柳沢教授の周囲にもいろんな問題に悩むさまざまな人物が登場します。教授はいかにも教授らしい関わり方で彼らに関わり、多くの場合、状況は好転していく。……実際、教授に関わった人はなかなかたいへんです。彼は論理的でかつ純粋ですから、「正しいこと」をまっすぐに告げ、疑問に思うことを真っ正直に問いかけます。このような教授に関わると人は、揺らされ、混乱させられ、腹が立ち……しかし、不思議に状況は好転していく。
このような状況の変化、その際の教授の関わり方をみると、サイコセラピィを専門とする私には、柳沢教授がたぐいまれなセラピストであるようにみえます。――「はじめに」より
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目次
第1章 天才柳沢教授の“ズレ”に注目
第2章 天才柳沢教授の名セラピィ
第3章 天才柳沢教授と夢分析
第4章 天才柳沢教授の真実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
69
柳沢教授って山下和美さんのお父様がモデルなのよね。いつかマンガを大人買いしたい。2020/02/04
紅香
27
気持ちの動きに興味があって借りた本。安定した穏やかな立ち位置で傷付かず成長したいといつも思ってた。それはありえないんですね。私、やっぱり甘い(>_<)異質なもの、ズレのない世界。それは動きのない死んだ世界なんだと。。ズレがあるからこそ動きが出て展開し変化する。自分と違った性質、他者と繋がることで自分自身と関わりが持てることを柳沢教授の漫画を通して試みる心理学的見解、面白かった。苦しみが生じるかも知れない。でも常に意識して自分の心のズレを放物線を描いた心の動きを楽しみたい。漫画、読みたくなりました。2015/08/24
yk
6
なるほど。柳沢教授読んで思っていたことはこういうことなのかと腑に落ちた。自分の奥に潜んだ本当に思っていることをズレから見出していたんだなと。山下先生との対談の最後に、柳沢教授はことばにする方向性の強い人とあったのですが、作品で表現されているものは言葉にできないようなものなんですよね。おもしろい。2021/04/18
ひめぴょん
6
サイコセラピイを専門とする著者が柳沢教授と悩める人とのかかわりの中から悩める人の心が救われる過程を解説する書です。教授によって論理的かつ純粋に疑問を真正面に問いかけられることによって、自分自身の本当の気持ちに向き合えるようになっていく様を解説してくれています。悩める人が求めているのは、苦しさをどうすればいいかという「答え」ではなく、自分自身と関わるために求める対象としての存在。「あなたのため」などとごまかさない。相手の問題を自分の問題として引き受ける。みんなそれぞれの視点で世界を見ていて、同じものを 2020/06/11
Shun Kozaki
2
原作の漫画が好きなんだけれども、書店で見つけてふらっと買ってみた。「認知のズレ」に関して、きわめて有用な知見が得られた。(あー、嫌いなプラグマティズムだ)川嵜さんはフロイト的な(いわゆる古典的心理学の)アプローチを「教授」に対してはしているようだけれども、どうも解釈学的だなあと思わなくもない。2017/01/27
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