河出文庫<br> パワー

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河出文庫
パワー

  • ISBN:9784309467825

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内容説明

ある日を境に世界中の女に強力な電流を放つ力が宿り、女が男を支配する社会が生まれた――。 エマ・ワトソン、オバマ前大統領、ビル・ゲイツ推薦!

最強の力を持つ少女ロクシー、革命を追うジャーナリスト・トゥンデ、新たな宗教をつくろうとするアリー、勢いを増す政治家・マーゴット。
男女の力が逆転した世界で、女たちの復讐がはじまる。

ベイリーズ賞受賞、各紙ベスト10、世界三十か国以上で刊行され、「現代の『侍女の物語』」と絶賛されるディストピア衝撃作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

37
ジャンルはディストピア系SF小説。新世代の「侍女の物語」と例えられるだけあって、ストーリーは重々しく痛烈な皮肉に溢れている。また本作が書かれた経緯と近年の#MeToo運動との関連は興味深く、書かれるべくして生まれた作品なのかもしれない。時にアメリカではジェンダー等の関連書が禁書扱いされる州もあると聞くが、本書は隠れてでも読むべきだと言っても言い過ぎではないと思う。それほどに物語は刺激的で面白く、それでいて強烈な問題意識を読者に植え付ける。そして設定は意外にシンプルで男女の力関係が逆転した世界を描いている。2023/07/10

星落秋風五丈原

20
それぞれの場所で立ち上がる女性達がかっこいい!と思ってしまった。女性上位といえどやはり虐げられる場面は出てくる。2023/06/02

かおる

8
マフィアの娘だったり、胡散臭い新興宗教の教祖だったり、メインキャラクターの性質上、どうしてもバイオレンスな物語になってしまう。 女性支配の権利社会になっても、人間の暴力性がある限り根本は何も変わらない。ラストの手紙のやりとりにある「男性の支配する世界の方がやさしく、穏やかで、愛情に満ち、本質的に慈しみ深い世界だろうと感じます」は皮肉を通り越して、もはやイヤミですね。2023/06/08

てっちゃん

5
トランプ大統領の誕生や#Me too運動の高まり等の時代背景を考えると、書かれるべき小説だったんだと思う。読み応え十分のディストピア小説だ。2023/05/23

ナカユ〜、

4
男だってなぁ男に殺されるんだよ!、と言うのは少し冗談ですが、少しエンタメに偏りが見えてそこに胸やけするんだけれども、しかしよくここまで書ききったと驚愕もする、男の暴力性は向かいどころに問題があって、そこをうまく突いてきて降参です、2023/12/10

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