内容説明
20世紀初頭。泥徒(ゴーレム)が産業として躍進する世界。欧州の小国で、泥徒創造者の名家に育ったマヤは、若くして自らの泥徒を錬成する。しかし、ある惨劇により、一家に代々伝わる「原初の礎版」を喪失。行方を晦ます三人の愛弟子を追い、マヤと泥徒の世界全土を股にかけた、壮大かつ無謀な追走劇が始まるのだが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
24
何たるファンタジーの枠に留まらない、壮大な歴史ファンタジー、そして人間とはどういう存在なのかを謳い上げる壮大な叙事詩とも言えます。 最後には、圧倒される感動が待ち受けています。是非お薦め!2023/11/04
あおでん@やさどく管理人
19
泥徒(ゴーレム)を創る鍵となるのは、そこへ刻む文字。文字、そして言葉がキーとなるという意味では、デビュー作「約束の果て」にもつながる気がするが、ストーリーはこちらの方がシリアス。それでも前作同様、物語の「果て」にあるものを見届けてほしい。2023/11/21
本の蟲
13
『約束の果て 黒と紫の国』で日本ファンタジーノベル大賞受賞後の作者2作目。泥徒(ゴーレム)産業が存在する世界、と書くとファンタジー世界のようだが、露・墺・普国に囲まれた架空の小国を舞台にした19世紀末偽史。泥徒作りの師である父を殺害し、家宝を持ち去った3人の徒弟を追うために、少女マヤは自らが作った泥徒を供に、米国、日本、日露戦争中の旅順へと向かう。延々と旅する話ではなく、時代と大国に奔走される小国内で情報を収集して一撃離脱という長いスパンの物語なのは好み。ただラスボスの思想と終盤の展開はやや陳腐に感じた2024/01/17
緋莢
10
図書館本。「あなたの名は老王(スタルィ)。わたし、マヤ・カロニムスの下僕である」泥で創られた躯体に霊息(ネシャーマ)を吹き込んで仮初めの生命を与え、主人の命令に背くことない従者・泥徒(ゴーレム)。その泥徒を創造する者は、尖筆師(リサシュ)と呼ばれていた。その尖筆師の名門家に育ったマヤ。ある日、何者かによって父が殺され、一族に伝わる秘宝の一部が盗まれていた。容疑者となるのは、姿を消した父の弟子の三人。マヤは、自身が創造した泥徒・スタルィと共にその行方を追うが…(続く2024/03/12
ノベツ
8
最後のカタルシス、切なさは良いのだけど、肝心のゴーレムの設定がふわっとしすぎててのめり込めず。こんな技術あったら国家が血眼で囲うわ…と思っちゃう擦れっ枯らしには向かない、ジュブナイルファンタジー。 長文感想↓ https://note.com/nobetsu/n/n5fda8ce6ae0a?sub_rt=share_pb 2024/07/08
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