内容説明
★第29回電撃小説大賞《銀賞》受賞作★
看板ネコ娘・アーニャがはたらく結婚相談所〈マリーハウス〉には、今日も素敵な縁を求めてたくさんのクセつよな異種族が訪れる。
新技術『写真』が誕生し、ミイス市民は思い思いの新しいアイディアに挑戦していた。一方アーニャは先輩のエメラダの寿退社が迫り、担当引き継ぎに追われていた。天使なリリスさんと悪魔なリリスさんの取り替え騒動。ダメ人間製造人狼女子とマザコン気味なウザギ男子の嫁姑問題……新たなクセつよ相談者に手を焼くなかで、アーニャは写真を使ったブライダル雑誌出版の妙案を思いつく。
しかし、いつの間にか市民はゴシップ雑誌に熱狂し、ギスギスした空気が街を包んでいた。しかも、ドナやショウといったマリーハウスの面々の過去も暴かれてしまい！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
26
カメラが開発され、ハルマン主催でコンテストが開かれる一方で、マリーハウスの看板娘(？)のアーニャは寿退職するエメラダが抱えるクセの強い結婚志望者達の引き継をすることに。 写真という概念が生まれたことで、アーニャがブライダル雑誌の出版を思いついたり、有名人達のゴシップを取り上げた雑誌が出回ったり。編集者のターコイズがネタを集める方法はドナの過去さえ暴いてしまうグレイスという異能を使った強力なものでしたけど、写真の盲点をついた作戦でドナの危機を救うショウの心意気はグッときましたね。2023/08/11
しぇん
24
一巻で少しだけ触れられていた所長と副所長の過去に迫りながら新たな事件が。カメラが出来たことによるイノベーションと週刊誌への悪影響など中々見所たくさんでした。何より一巻だと端役気味だった所長の可愛さが1番の見所だったかな、と。後書きの副所長主役の過去編タイトルは、まんま、そうなんだろうなーとも2023/09/04
よっち
24
新技術『写真』が誕生し、思い思いの新しいアイディアに挑戦するミイス市民。一方アーニャは先輩のエメラダの寿退社が迫り、担当引き継ぎに追われる第二弾。天使なリリスと悪魔なリリスの取り替え騒動。ダメ人間製造人狼女子とマザコン気味なウザギ男子の嫁姑問題、そして写真を使ったブライダル雑誌出版を思いついたアーニャ。しかしそこからのゴシップ誌騒動で、幸せだったはずの人の過去が暴かれてゆく急展開には愕然としましたが、それでも自分が見てきたものを信じてくれる人がいて、こういう時にこそ活躍する彼の存在には救われる思いでした。2023/08/11
尚侍
8
とっても面白かった。途中では不穏な展開が続き、ここからどうやって挽回するんだろうと思いながら読んでいましたが、最終的にはうまいところに落ちたかなという感じでした。個人的にはそこまでの展開が胸糞だったこともあり、もう少しカタルシスを感じられる方が好みではありましたが、そのあたりまで含めて作者の優しさというか、本作らしさが出ているのはよかったかなと思います。明確に続くとは書かれていませんでしたが、もう少しアーニャが活躍するところを読みたいので、続刊に期待したいですね。2023/08/19
らいら
6
2巻も良かったですね。軽快なテンポなシナリオ運びで、終始楽しく読めました。 アーニャが先輩から仕事を引き継ぐドタバタ劇と、カメラが初めて生まれた世界のお話。カメラの登場により生じる不穏な動きと、アーニャの仕事の組み合わさり方も良き。 カメラを活用したネタ自体に目新しいものはありませんでしたが、それぞれのネタ(パネルマジックとかスキャンダルとか)が、本作の世界観やキャラの特性にいい感じにマッチしていて良かったですね。あと、やっぱりシュウがカッコいい。 ほんわか読める作品として、続刊も期待。2023/08/16
