山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~

  • 著者名:養老孟司
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 山と溪谷社(2023/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635049757

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内容説明

形はどこにあるのか、色は何でできているか、虫を拡大すると世界はどうなるのか、生物多様性とはなにか。

ただ面白いから一日中、虫を見ているだけ。
そうしているうちに、なにかがわかってしまう。
物事にすべて理由があるとは限らないのである――。

長年、虫と自然に教わってきた世界の見方を明解に楽しく語る養老孟司流の生きるヒント。
虫に憑りつかれた面々が虫好きの楽園・ラオスに集った命がけの採集記も収録。

文庫版オリジナルエッセイ付き。

『虫の虫』(廣済堂出版)を改題・再編集のうえ文庫化。


■目次
1 虫を見る
見ること/形はどこにあるか(一)/形はどこにあるか(二)/色を見る/虫の色/虫の大きさ/
拡大する/区別して分類する/五感と虫/虫を見てなにがわかるか(一)/虫を見てなにがわかるか(ニ)/それでも虫なのだ

2 ラオスで虫採り
タライいっぱいの虫/虫採りに抵抗のない国/懐かしい風景/似ているのに違う/二次林だという思い込み/
クチブトゾウムシはどこにいるか/行ってみなけりゃわからない/二〇〇八年春、シェンクワンへ/蛍光灯破損事件/
テングアゲハの聖地/チョウを呼ぶ色/ラオスヒノキ方式/原生林は虫が少ない/シダにつくクチブトゾウムシ/
瞬間移動する蝶人/虫屋とラオスに適応/いてはいけないチョウがいた/ヤシの実から出てきたゾウムシ/爺さんの災難/
ネジレバナという変な虫/完全変態の謎/一つの原理では説明できない/またもや新種発見/広がるトウモロコシ畑/
ラオスには研究拠点が必要/アシナガバチの攻撃/第三の事件

文庫版エッセイ:人が生きる理由とは

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

15
矢部太郎さんの描く養老先生の挿絵が可愛い一冊。既刊の文庫化だけれど養老先生の著作は何度読んでも面白い。文中でも言っているけれど、新たな発見をしてそれまでの思い込みが壊れることは新しい自分への生まれ変わりであるという言葉はしみじみと心にしみるし、希望をくれる。半分はラオスやタイでの昆虫採集とそれに関する紀行文。養老先生を始め行く人は皆永遠の少年だな(笑)と微笑ましい。輝く濃緑のテングアゲハの何と美しいこと。前半では人間が脳を以てものを見、考え、認識することとその限界を考察する。科学万能や客観性も所詮その限度2023/09/09

LaVieHeart

5
虫。特別嫌いというわけでもないけれど、最近は特に聞いた事もない毒虫も出てきたりしてるし、山歩きしてて見た事ない虫を見ると身構えてしまったりする辺り、特別好きでもないんだと思う。そんな虫について、いつもの自然論を交えながら養老先生が熱く語り続ける1冊。 特に後半のラオスでの虫取り日記のコーナーは、まるで「大人の遠足」の様相である。 「生きているのが楽しいという状態にならなければ、人生の達人とはいえない。楽しくて夢中になっていれば、変な疑問が浮かぶこともない。」養老先生は、間違いなく人生の達人であると思う。2024/08/19

つみれ

2
『バカの壁』も読んだことなくて、これ読んだら最早昆虫学者じゃないのか?て感じだけど論文も書いてるならもう昆虫学者なのか。虫に全然興味ないし、ゾウムシの何がそんなおもろい?って読んでも思うけど、文章が面白くて、さすがやわという感じです。2025/03/17

ハル

1
とにかく虫が好き!という気持ちで虫探しに世界を回った体験記。 好きなことしている人は楽しそうで読んでいるこっちも気分がいいから、読むのも好き。2024/11/15

かさご

1
虫のことを書いている養老先生が一番生き生きしていると思います2024/09/24

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