内容説明
大阪北部の蛍石市にある「ほたるいしマジカルランド」は、願い事を叶えてくれるという噂のあるメリーゴーラウンドが人気の老舗遊園地だ。ここで働くのはどこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフに花や植物の管理。お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、ふとしたきっかけで動き出し――。毎日がんばるあなたの心をふっと軽くする温かな物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しげき
83
大阪にある架空のテーマパーク「ほたるいしマジカルランド」で働く人達の人生模様が描かれてます。何気ない日常をリアルが描かれており、胸にグッとくるものがありました。2024/08/05
dr2006
79
遊園地は日常の世界に出現する非日常。タイトルのイメージと物話の舞台が遊園地だからと言って、単なる癒し系ファンタジーではない。園の経営は現実だし、登場人物たちは自分の持ち場(アトラクション運行)が好きではなかったり、自分に合わないと悩んでいたり、同僚との人間関係で悩み辞めたいとも思っている。遊園地に限らず、どんな職場や仕事でも同じなんだなって思った。本作は老舗遊園地で働く様々な人たちの心にフォーカスした連作短編。中略「他人は自分の人生ドラマに現れたり消えたりする登場人物の様なもの」という言葉が響いた。2026/02/11
里愛乍
78
今年の大阪ほんま本受賞作。ひらパーがモデルということもあり、かなり興味深く読み始める。従業員ひとりひとりの視線で綴られた連作短編集でいろんな立場から見た思考の絡み具合が面白い。基本的に善良でちょっと弱くてでも芯は強くて。自分で働いて生活していける、自分でいられる、自分の居場所。自分にも確かにあった。愚痴ってもいいじゃない、頑張ってるんやから。ちょっと自分を労わってみたくなった。2024/09/27
Kazuko Ohta
76
帯に「舞台のモデルはひらかたパーク!!」と書かれているにもかかわらず、裏表紙に「大阪北部の蛍石市」とあるのを見て「おおっ、蛍池がモデルの話なんだ」と思って購入しました。枚方と蛍池、大雑把に見ればどちらも大阪北部だけど、阪急沿線の人間からすると京阪沿線に出かけるのは小旅行ぐらいの感覚です。今でもそんな感覚なのに、幼い頃に家族でひらかたパークへ行った日はほぼ旅行のよう。その日を思い出しながら読むと自然に笑みが浮かぶ。遊園地を舞台にしつつ、そこに勤めるさまざまな職種の人たちの日々が描かれています。あったかい。2026/03/05
エドワード
74
大阪郊外の遊園地、ほたラン。テーマパークじゃない、お弁当可の遊園地。それ、ひらパーやろ。関西人はみんな解る、フレンドリーな遊園地の人々のお話。一話ずつ語り手が変わる体裁は山本幸久さんっぽい。ここで働く人々は、仕事が好きだ!じゃなく、常に雑念に振り回されているのがリアル。バイト、子会社、下請企業、みな不安定な立場だ。社長の市子のセリフ「代わりがいくらでもいる」のは「必ず戻る場所がある」こと、がいいね。「遊園地って何のためにあるんやろ?」には「何のためにもならんものが存在していい世界って素敵やん」もいいよね。2023/11/09
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