ポプラ文庫<br> ほたるいしマジカルランド

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ポプラ文庫
ほたるいしマジカルランド

  • 著者名:寺地はるな【著】/くらはしれい【イラスト】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • ポプラ社(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591178683

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内容説明

大阪北部の蛍石市にある「ほたるいしマジカルランド」は、願い事を叶えてくれるという噂のあるメリーゴーラウンドが人気の老舗遊園地だ。ここで働くのはどこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフに花や植物の管理。お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、ふとしたきっかけで動き出し――。毎日がんばるあなたの心をふっと軽くする温かな物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいきち

60
テーマパークで働く主人公たちのお話だから、きっとみんなそれぞれキラキラした想いを抱えてお仕事してるんだろうなと思ってたら、そうでもないみたい。みんな家庭だったり自分の夢だったり恋愛だったりで現実的な悩みを抱えながら、テーマパークで、それぞれの役割に徹しながら真剣に丁寧にお仕事をするだけ。そこで出会った人々とのかかわりで、働く上で大切な何かを学んでいく。お仕事に対するモチベーションはだいぶ上がります。個人的には、こじらせ男子?の村瀬くんエピソードがいちばん面白かったです。この後無性に遊園地に行きたくなった!2023/10/14

とろこ

48
連作短編集。悩み事のない人はきっといない。誰もが、人には言えない辛さや葛藤を抱えているのだと思う。ほたるいしマジカルランドで働く人々もまた然り。けれど、それでも皆、自分がすべきことを誠実にこなしている。何か大きなきっかけがある訳でもない。けれど、ささやかな気づきから、登場人物たちは生きづらさの原因となっていることに対する捉え方が変わってゆく。おしつけがましくなく、自分は自分のままでいいんだよ、と、そっと背中を押してくれるような、そんな穏やかな一冊だった。2023/12/03

優希

45
老舗遊園地で働く人々はどこか悩みを抱えているのですね。お客様の笑顔のために頑張る日常にリアリティを感じました。ほっこりするのとは違いますが、あたたかさのある作品だと思います。2024/03/16

エドワード

41
大阪郊外の遊園地、ほたラン。テーマパークじゃない、お弁当可の遊園地。それ、ひらパーやろ。関西人はみんな解る、フレンドリーな遊園地の人々のお話。一話ずつ語り手が変わる体裁は山本幸久さんっぽい。ここで働く人々は、仕事が好きだ!じゃなく、常に雑念に振り回されているのがリアル。バイト、子会社、下請企業、みな不安定な立場だ。社長の市子のセリフ「代わりがいくらでもいる」のは「必ず戻る場所がある」こと、がいいね。「遊園地って何のためにあるんやろ?」には「何のためにもならんものが存在していい世界って素敵やん」もいいよね。2023/11/09

おいしゃん

41
大阪のひらかたパーク、には行ったことはないけれど、地元に根付いた庶民的な遊園地というイメージがあって、巻末の取材協力にその名前があり大いに納得。まさにマジカルランドは、スタッフ全員が愛を持って手作りで作り上げた、そんな遊園地である。2023/09/30

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