講談社学術文庫<br> アフリカ史

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講談社学術文庫
アフリカ史

  • 著者名:山口昌男【著】/今福龍太【解説】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2023/08発売)
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  • ISBN:9784065330517

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内容説明

様々な学問分野を自由に越境し、「知ることの楽しさ」を生涯発信し続けた<知の道化師>、山口昌男。その学問の真髄とも言える「アフリカ」研究を、丸ごと1冊・通史に編纂。思いがけなくも豊かなアフリカの相貌、実験的とも言える日本との対比、自身が描いたスケッチや、貴重すぎる図版を193点も掲載! 彼の地で暮らし、深い人脈を得た泰斗だからこそ書けた本作は、参考文献すらただの文字情報に終わらない、圧巻の充実ぶり。没後10年。今こそ、目からウロコのアフリカ通史を、吟味する!


*本書は、『世界の歴史 第6巻 黒い大陸の栄光と悲惨』(講談社 1977年)を改題したものです。

目次
はじめに 人類史とアフリカ

1 アフリカの古代世界
1)アフリカにおける人類の起源
2)アフリカの古代的世界
3)黎明の輝き・
4)サヴァンナの帝国
5)東アフリカの王国
6)アフリカの王権文化――そのパラダイム

2 大発見の神話学
1)プレスター- ジョンの王国を求めて
2)アフリカの「黄金伝説」――ジンバブウェ遺跡とモノモタパ
3)探険ラッシュの世紀

3 伝統国家の栄光
1)草原の覇者たち
2)古都の盛衰
3)奴隷の故郷
4)アフリカと奴隷貿易

4 東海岸――交易都市の繁栄
1)世界へ開かれたアフリカ
2)制海権をめぐる争い

5 南アフリカのナポレオンたち
1)南アフリカの原住民たち
2) 南アフリカの清教徒たち
3)シャカ王のズールーランド
4)スワジ王国
5)バストランドのモシェシュ王
6)ムジリカジのンデベレ

6 ヨーロッパによる仮死
1)ヨーロッパ列強のアフリカ分割
2)開拓者たちの運命
3)アフリカ侵略の二つの型
4)セネガルーー仏領アフリカの優等生
5)最後の抵抗者サモリ= トゥレ

7 再生への胎動
1)マフディー運動
2)キリスト教的反抗

8 試行錯誤の現代史
1)両大戦間のアフリカ
2)エティオピアの反抗
3)第二次大戦後のアフリカ
4)コンゴ動乱
5)ナイジェリアの内戦
6)アンゴラの独立と内戦

おわりに
参考文献
年 表
図版参考資料一覧
索 引
解説 今福龍太

目次

はじめに 人類史とアフリカ
1 アフリカの古代世界
1)アフリカにおける人類の起源
2)アフリカの古代的世界
3)黎明の輝き・
4)サヴァンナの帝国
5)東アフリカの王国
6)アフリカの王権文化――そのパラダイム
2 大発見の神話学
1)プレスター- ジョンの王国を求めて
2)アフリカの「黄金伝説」――ジンバブウェ遺跡とモノモタパ
3)探険ラッシュの世紀
3 伝統国家の栄光
1)草原の覇者たち
2)古都の盛衰
3)奴隷の故郷
4)アフリカと奴隷貿易
4 東海岸――交易都市の繁栄
1)世界へ開かれたアフリカ
2)制海権をめぐる争い
5 南アフリカのナポレオンたち
1)南アフリカの原住民たち
2) 南アフリカの清教徒たち
3)シャカ王のズールーランド
4)スワジ王国
5)バストランドのモシェシュ王
6)ムジリカジのンデベレ
6 ヨーロッパによる仮死
1)ヨーロッパ列強のアフリカ分割
2)開拓者たちの運命
3)アフリカ侵略の二つの型
4)セネガルーー仏領アフリカの優等生
5)最後の抵抗者サモリ= トゥレ
7 再生への胎動
1)マフディー運動
2)キリスト教的反抗
8 試行錯誤の現代史
1)両大戦間のアフリカ
2)エティオピアの反抗
3)第二次大戦後のアフリカ
4)コンゴ動乱
5)ナイジェリアの内戦
6)アンゴラの独立と内戦
おわりに
参考文献
年 表
図版参考資料一覧
索 引
解説 今福龍太

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

18
著者の専門柄ということか『新書アフリカ史』と比べて各地の神話が占める比重が多い。そして人物などについて日本史に例える箇所が目立つが、ボルヌーのイドリス2世、ズールーのシャカ王、エチオピアのメネリック2世ら英雄たちの物語は確かに魅力的である。特にエチオピアは独立を保ち続けたということもあり、アフリカ人民の解放の象徴となったということである。近代になって西欧からキリスト教が伝来すると、コンゴのシモン・キンバングーのように救世主を称して宗主国への反抗を説く者が現れたのは、中国の太平天国を連想させる。2024/01/08

しおり

5
世界史の一隅を占めているに過ぎないアフリカ史。ほぼ知識がない状態で読んでみたら用語が横滑りしてしまった。アフリカはとても広大で、地域によって異なった時が過ぎていた。どの地域でも帝国と呼べる規模の勢力が勃興していた。牛を媒介にした封建制が成立していたのが面白い。古代の国家では、王は儀式を通して神を降らせることで成立することから絶大な権威を持ちながらも世俗的な力はほぼなかった点が興味深い。一挙手一投足が国家の命運を左右することからほとんど表舞台に立つことがない。セカイ系だ。ヨーロッパと接触した際の反応も様々2024/01/25

わたてつ

2
アフリカ通史は全くの素人だったが日本との対比であったり、地域や時代で区分された編年体で書かれていたりと著者の工夫が凝らされており、一応は理解できた。2023/12/07

らむだ

1
Sd. 2023/10/22

Masa03

0
長かった。 アフリカの歴史といえば、古代エジプトと地中海南岸を除けば「暗黒大陸」と言われるだけに近代に入るまでイメージがない。 実際、歴「史」研究が文献中心である限り、文字記録のないアフリカの歴史は他文明の記述に依存し、断片的にならざるを得ないのだろう。 しかし本書は口伝の伝承なども踏まえて書かれており、登場人物に馴染みがないのでページを捲る手が止まりがちになりながらも、まとまった時間をかけて読むに値する本であった。 資源を求めて中国が手を伸ばす中、日本もアフリカ諸国をもっと知らねばならないと思った。2024/02/03

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